駒沢大学経営学部西村セミナー
2009年度 卒業論文
日本のデジタル音楽プレイヤー
2009−12−18
MK5390 坂本航一
目次
はじめに
1. デジタル音楽プレイヤーとは
1.2 製品ごとの特色
1.2.1 iPod(アップル)
1.2.2 gigabeat(東芝)
1.2.3 D-snap(Panasonic)
1.2.4 WARKMAN(SONY)
2. iPodについて
2.1 iPodの性能
3. アップルのブランド戦略
3.1 Innovation(革新)
3.2 Customer
Equity(顧客生涯価値)
4. gigabeatについて
5. D-snapについて
6. WARKMANについて
謝辞
参考文献
はじめに
日本には様々なデジタル音楽プレイヤーがある。それぞれが独特の機能を備え、今では動画を再生したり、ワンセグを利用できたりと音楽プレイヤーの枠をこえて成長していってる。
そこで、音楽プレイヤーを発売している日本の会社4社の製品を比較・対照し、どのような工夫と成功のカギがあるのか調べてみることにした。
1.
デジタル音楽プレイヤーとは
デジタルオーディオプレーヤーはデジタル方式の音楽ファイルを再生する音響機器で、携帯電話会社の音楽配信サービスやインターネットの音楽販売サイトから購入したり、CDなどから直接取り込んだ音楽ファイルを再生するのに用いられる。
デジタルオーディオプレーヤーという言葉は、文字どおりには1980年代に登場したポータブルCDプレーヤーや1990年代に登場したMD (ミニディスク)プレーヤーなども含まれるが、この言葉は通常、2000年代に本格的に普及しはじめた記録媒体にフラッシュメモリや小型ハードディスクを使用した音楽プレーヤーを指す。デジタルオーディオプレーヤーという用語が広く使用され始めたのは2000年代半ばからである。
2000年代前半までは音楽ファイルのMPEGによる音声圧縮形式方式としてMP3ファイルが使用されることが多く、MP3プレーヤーという呼称が広く用いられたジャンルであるが、著作権保護などの観点から暗号化技術が進み、MP3以外の形式の採用が進み、MP3以外の圧縮形式として、WMA、AAC、ATRAC、OGGなどのコーデックを使用する機種が出現し、2000年代半ば頃からデジタルオーディオプレーヤーという呼称が用いられるようになった。一方、近年はCDプレーヤーやMDプレーヤーにも、CDやMD本来のコーデックのほかにMP3を使えるものが現れている [wiki]。
1.2 製品ごとの特色
メーカーごとに様々な製品が発売され差別化戦略の競争が激しい分野であることから、製品の機能にはいくつかのバリエーションがあり、単に音声ファイルの再生だけでなく、多彩な機能をもつ機種もある。たとえば、ラジオ受信機能、ラジオや外部入力の音声を録音する機能、USBメモリ(USBキーとも)のような外部ストレージとしても利用できる機能、語学学習などに用いる再生速度調整機能、FMトランスミッター機能などが挙げられる [wiki]。 ここで、いくつかの有名ブランドをピックアップしてみる。
1.2.1 iPod−アップル
いわずと知れたアップル社の音楽プレイヤー。様々なデザインが発売されているが、一貫した特徴は本体中央に配置されているクリックホイール。詳しい性能は後述する。
1.2.2 gigabeat−東芝
東芝から発売されているgigabeat。音楽プレイヤーとしては初のワンセグ機能に対応。
1.2.3 D-snap−Panasonic
Panasonicが発売しているD-snap。内臓メモリをもたず、SDメモリーカードに音楽を入れて楽しむ。
ノイズキャンセル機能を初めて搭載したことで有名。
1.2.4 WARKMAN−SONY
絶大なシェアを誇るSONYのWARKMAN。「W.」をモチーフにした独特のロゴが特徴的。独自のサービスとして、本体にメッセージを刻印することができ、自分だけのオリジナルスタイルを追求することができる。
2.
iPodについて
iPodとは、アップル社によって開発・製造及び販売されている携帯型デジタル音楽プレイヤー [wiki]。
現在発売されているのは、iPod
classic、iPod nano、iPod shuffle、iPod touchの4種 [wiki]
[アップル]。
容量と価格は、最も小さい1GBの物で約6千円
、最大は120GBで約3万円となっている。(touchは最大32Gで約5万)
2.1 iPodの性能
ハードウェアであるiPodは、操作性に優れている。「クリックホイール」という指先だけで操作できる機能を搭載し、携帯音楽プレーヤーに更なる「使い易さ」をもたらした [NDC]。
3.
アップルのブランド戦略
アップルの戦略は「Innovation(革新)」であり、常に新しい価値を創造することが企業のポリシー。
3.1 Innovation(革新)
発売当初CMのコンセプトは「Goodbye MD」
→世界的にも類を見ないほどMDが売れている日本で、いかにiPodを売っていくかを考えてのもの。
「音楽の楽しみ方を変えた」というキャッチフレーズ
→これまでの携帯音楽プレイヤーにはメディアの容量の限界という問題があったが、大容量のHDDを搭載することでその問題を解消。音楽の楽しみ方そのものが変わってきたことを表している。
3.1.2 Customer Equity(顧客生涯価値)
アップルは、デジタルライフスタイルのブランドにおいてNo.1を目指している。そのために重視するコンセプトが「Customer Equity」(顧客生涯価値)。
一度ユーザーになってくれた人と、いかに長期的な関係を築けるかに目を向けていく。これを支える3つの「Equity」は以下のようなものと考えている [NDC]。
n Brand Equity(ブランド)
「アップルだから買う」とユーザーに思わせるブランド力
n Value Equity(バリュー)
使いやすさや、優れた機能などの商品価値
n Retention Equity(リテンション)
顧客を引き留める保持力
4.gigabeatについて
gigabeatは株式会社東芝が製造販売しているHDD及びフラッシュメモリ記録型デジタルオーディオプレーヤーの商品名。東芝は小型HDDやフラッシュメモリを開発製造し自社及び他社に供給する有力なベンダーであるため、MP3プレーヤーを製造しているメーカーの中ではいち早くHDD記録型に着手した。近年は動画再生に対応したりワンセグチューナーを内蔵するなど東芝が元来得意とする映像分野へ本格的に接近しつつある [wiki]。
5.D-snapについて
同社ではすでにSDメモリーカードを使用するデジタルオーディオプレーヤーを発売していたが、2005年4月にシリーズ名がつけられた。第1世代〜第3世代までは、D-snapシリーズから音楽再生機能のみを搭載したということで「D-snap Audio(ディー・スナップオーディオ)」と称されていたが、第4世代以降は「D-snap(ディー・スナップ)」の名称に戻っている。
以前は内蔵メモリタイプも販売されていたが、現在はすべてSDメモリーカードを使用する。録音の際には付属のパソコン用ソフトウェア、SD-Jukebox (SDカードタイプのみ、内蔵メモリー型はWindows Media Playerを利用する。) または、HDD内蔵SDミニコンポのD-dock、もしくはDVDレコーダーのDIGAのうち音楽転送機能を有するモデル(いずれもSDメモリーカード型のみ)を使用する。SD-Audio規格に準拠した音楽データの再生に対応しており、パソコンのエクスプローラ経由でのドラッグ・アンド・ドロップで録音したファイルは再生できない[wiki]。
6.WARKMANについて
ウォークマン(WALKMAN)は、ソニーが1979年7月1日に発売した携帯型ステレオカセットプレーヤー(ヘッドホンステレオとも称す)の名称であり、現在ではソニー製ポータブルオーディオプレーヤーの総称となっている。場所を選ばず、いつでもどこでも音楽を聴くことのできる製品の登場はエポックメイキングな出来事であり、世界的な大ヒット商品として、ヘッドホンステレオの代名詞となるなど社会現象になるほどであった [wiki]。
<<<<<参考文献>>>>>
[竹内07]竹内一正, iPod成功の法則―仕事は「ワガママ」を通せ!!, 成美堂出版, 2007.
<<<<<参考Webページ>>>>>
[NDC]
NIKKEI Digital Core, 前刀禎明, スピーチ「Digital Music
Revolution」, 2008-10-30.
http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/report/041125/01.html#04
[wiki]iPod,
Wikipedia, 2008-10-30.
http://ja.wikipedia.org/wiki/IPod#.E7.AC.AC1.E4.B8.96.E4.BB.A3
D-snap, Wikipedia, 2008-12-18
http://ja.wikipedia.org/wiki/D-snap
gigabeat,
Wikipedia, 2008-12-18
http://ja.wikipedia.org/wiki/Gigabeat
[アップル] アップル
iPod, 2008-10-30
http://www.apple.com/jp/ipod/whichipod/
[Pana]
Panasonic, 2008-12-18