シラバス 経営科学概論A 駒澤大学 経営学部

 履修コード/科目名称  136511 / 経営科学概論A
 開講年度・期  2019年 前期  開講曜日・時限  木曜日 1時限
 単位数  2
 付記  ◎予
 主担当教員氏名(カナ)  西村 和夫(ニシムラ カズオ)
 副担当教員氏名(カナ)  
 授業概要 ●経営学部の学生は全員が,卒業するまでに履修してほしい科目です(市場戦略学科では選択必修).
 生産活動には,物作りの技術のほかに,高能率,高品質,低コスト,短納期を達成するための効率的な生産システムの設計,改善および維持管理の技術が必要です.わが国の産業界は,いち早くIE(経営工学),OR(オペレーションズリサーチ),QC(品質管理)をはじめとする経営管理技術を導入することによって,生産,品質,コスト面で飛躍的な発展を成しとげました.
 この講義では IE,ORを中心に,経営管理技術の基本的な理論と各種の新しい手法を概説します.また,今後,経営科学系の科目を受講する上での基礎を学びます.
 到達目標(ねらい) ¶ 応用できるようになるべきこと:
 作業を改善するための手法,サーブリック記号と工程記号,動作経済の原則.
¶ 理解すべきこと:
 PDCAサイクル,定量発注方式と定期発注方式,3種類の代表値,算術平均・標準偏差の定義と意味,
¶ 計算できるようになるべきこと:
 線形計画問題の文章の定式化,損益分岐点,工程の最早終了時刻とクリティカルパス,経済的発注量 EOQ,標準偏差.
¶ 知るべきこと:
 ホーソン実験の概要,現代社会と経営工学のパラダイムシフト,ISO 9000, ISO 14000 シリーズの概要.
 授業スケジュール
第 1 回 ガイダンスと概要(情報処理技術者試験)
第 2 回 動作研究と作業研究(実例)
第 3 回 作業研究(行程分析, サーブリック,ワークサンプリング)
第 4 回 経営工学の概略と歴史
第 5 回 経営科学におけるパラダイムシフト,
企業に対する国際的・社会的な要求(各種の国際規格)
第 6 回 損益分岐点(損益分岐点販売数量と損益分岐点売上高)
第 7 回 線形計画法 (1) (概要)
第 8 回 線形計画法 (2) (定式化)
第 9 回 PERT (1) (概要)
第 10 回 PERT (2) (工程のアローダイアグラムの作成)
第 11 回 PERT (3) (最早終了時刻とクリティカルパス)
第 12 回 定量発注方式と定期発注方式
第 13 回 経済的発注量 EOQ (1)
第 14 回 経済的発注量 EOQ (2)
第 15 回 危機管理
 準備学習 授業用 Web ページ [1] を読んでおいてください.
 履修上の留意点等  履修に際して予備的な知識は必要としません.
 各種手法についての理解を深めるために,毎回演習を行います.一部で,反転授業を行う予定です.
 関連科目: 経営数学 A,マネジメント・サイエンス A
 成績評価の方法
65 % 試験
レポート
小テスト
14 % 平常点
14 %
演習
4 %
課題授業
3 %
意見

毎回,出席を取り,演習結果の画像を提出していただきます.これは,とくに始めの3回の授業で,経営科学がどんな科目かを知ってもらうためです(YeStudy に登録してもらうためでもあります).
 教科書/テキスト [1] 授業用 Web ページ: https://www.komazawa-u.ac.jp/~kazov/Nis/lecture/mansci/
[2] YeStudy (http://yestudy.komazawa-u.ac.jp/)
[3] 必要に応じて,教材プリントを配布します.
 参考書
 図書館蔵書検索 図書館蔵書検索
[4] 秋庭雅夫ほか『経営工学概論』朝倉書店, 1988, ¥3,800. ISBN 978-4254209518.
[5] 佃純誠ほか『新しい経営工学』中央経済社, 1997, ¥3,780. ISBN 978-4502408854.
 学生による授業アンケート結果等による授業内容・方法の改善について  昨年度の授業も定刻どおりに行われ,休講はありませんでした.毎回演習を行い,YeStudy に提出してもらいました.
 アンケートによれば,授業にはシラバスの内容が反映され(選択肢 5+4 で 86%),受講を決める際に役に立っているそうです.進み方はほぼ適切であり(同 73%),資料は授業内容を理解するうえでほぼ効果的だった(65%)いうことです.
 担当教員の熱意(85%),話し方(79%),板書やスクリーンの文字(71%)は良好でした.静粛な環境づくりへの配慮(71%),意見や質問への対応(54%)も良好でした.
 内容の理解(54%)・興味(55%)・到達目標の達成(60%)もまぁよいでしょう.内容の理解と興味では,選択肢 5 と 3 に二つの山がありました.
 自由記述欄において,「経営の科学的な面から見た考え方を学べるのがよい。」という意見がありました。「板書の字,授業用のページが見やすい。」,「YeStudy で授業の内容が確認できるのがよい」という意見が複数ありました.
 「マイクの音量が小さくモゴモゴしている」という意見があり,翌週から音量を上げました.「教室の後方がうるさい」という意見があったので,前方に着席するように勧めました.後期には,どちらの意見もなくなり,改善されたようです.一昨年度の演習時間が短いという意見はなくなりました.
 関連リンク
 実務経験がある教員による授業科目