公開鍵暗号系での
公開鍵と秘密鍵との使い分け

公開鍵 e と秘密鍵 d は，作成者ごとに異なる．
公開鍵 e と秘密鍵 d とは，同じ人が作ったペア {e, d } だけが機能する．
通信相手に使ってもらう鍵を公開鍵と呼ぶ． ⇒ 公開鍵は，相手に送る必要がある．
作成者本人が密かに保持する鍵を秘密鍵と呼ぶ． ⇒ 秘密鍵は，誰にも送らない．

通信文を秘匿するとき

	送信者の	受信者の	制約
① 送信者が使う鍵	―	公開鍵
② 受信者が使う鍵	―	秘密鍵	秘密鍵を知っている受信者だけが復号できる

通信文を認証するとき

	送信者の	受信者の	制約
① 送信者が使う鍵	秘密鍵	―	秘密鍵を知っている送信者だけが署名できる
② 受信者が使う鍵	公開鍵	―

備考：公開鍵は相手に使ってもらえばよく，積極的に公開する必要はない．

参考：この授業では用いない下の別名もある．

通信文を秘匿するときに使用する公開鍵を暗号化鍵ともいい，秘密鍵を復号鍵ともいう．
通信文を認証するときに使用する秘密鍵を署名鍵ともいい，公開鍵を検証鍵ともいう．

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NISHIMURA, Kazuo　nishimura@komazawa-u.ac.jp