n 人が相互に通信するときの 鍵 の必要数(注)
共通鍵暗号系
-
共通鍵暗号系での 2 人の
共通鍵 k
を 1 個と数える.
-
ある人にとって,相手が n−1 人のとき,異なる鍵が n−1 個必要になる.
-
したがって,n 人が互いに通信をするとき,全体で必要な鍵は (n−1)×n / 2 個になる.
-
例えば,n = 1,001 人が互いに通信をするとき,全体で必要な共通鍵は 500,500 個になる.
-
鍵の管理:
各自が 秘密に 管理する鍵は n−1 個になる.
公開鍵暗号系
-
公開鍵暗号系での 公開鍵 e と
秘密鍵 d とのペア {e, d }
を 1 組と数える.
-
相手が n−1 人のときでも,各人の鍵は 1 組でよい
(公開鍵は全員に共通でよいから).
-
n 人が互いに通信をするとき,全体で必要な鍵は n 組になる.
-
例えば,n = 1,001 人が互いに通信をするとき,全体で必要な鍵は 1,001 組になる.
-
鍵の管理:
各自が管理する鍵は 1 組だけでよい
(相手の公開鍵は通信するときに送ってもらえばよい).
注:
この内容は,国家試験にときどき出題されるので説明をしておきます.とくに重要なわけではありません.