陰暦で年賀状を
1994 年から陰暦の正月(=春節,西暦1月末〜2月初旬)に年賀状を出しています.[出していましたが,1998 年から年賀状はいっさい出していません.くださった方々,ごめんなさい.m(_ _)m ]
その長所と短所をまとめておきます.
長所
- なんといっても季節感が合う.まだ寒いのに“迎春”なんておかしい.
梅の咲く頃でなくては….
正月まで西暦に移行してしまったのは日本だけじゃなかろうか.
- 賀状が来た人にだけ出せばよい.どの人に出すか悩まないで済む.
- 住所録が要らない.来た年賀状の住所に返信すればよいから(私は宛名を自筆で書いています).
- 返事が書ける.ひとこと添えてある賀状に約1か月後に返事ができる.
- 多忙時を避けて作成できる.私事ですが,年末は,試験や卒論で忙しいから.
- 郵便配達の繁忙を緩和するのに少し役に立つ.
- 届かないなどの配達事故が起こりにくい.
短所
- 上司などに先に年賀状を頂くことになる.(こういう方だけには,新暦で出しておいたほうが安全かもしれません.)
- 周囲が慣れてくれるまで白い目で見られるかもしれない(とくに初年はたいへん?).
逆に慣れてくれると,この季節を楽しみにしてくれる人がいて本望.
- お年玉付き年賀状は使えない.凝ったカードにすると割高になる.
- 西暦1月中に喪中になってしまう人がいる.知らずに出すと直後だけにとても失礼な感じ.
(これは西暦12月に喪中になってしまうのと大差はないはずなのですが,少数派なので目だってしまうのです.)
そもそも年賀状は
- 年賀状は,普段文通をする人に,年の初めに送る挨拶状だったはず.
文通をしない人に送るのは,少しおかしいかも.
- 会社の同僚など,年頭にすぐ会うことがわかっている人に年賀状を送るのもヘン.
そもそも正月を祝うのは
- 陰暦を使っていた頃は“かぞえ”で歳を数え,元旦に皆が一斉に歳をとった.
だから,正月は日本全国での盛大な誕生祝いだった.
一茶の句“正月は冥土の旅の一里塚……”も,元旦に歳をとるからこそのもの.
誕生日は別に祝っておいて,正月も祝うというのは少しずるいかもしれない.(^_^;)
- 寒い冬を無事に越し,春を迎えて,互いの健康を祝い合うのが正月の意義だったはず.
(更新日: 2005-12-23)
これに関する新聞記事→
NISHIMURA, Kazuo (nishimura@komazawa-u.ac.jp)