西村和夫のしごと面の紹介

《研究テーマ》

1. 暗号学
データおよび通信のセキュリティを保つ手段である暗号について研究している. 経営の面から見ると,他の方法に比べて安価である点が注目される. 現在の暗号技術を利用すると,通信回線を利用した投票や電子現金などが,安価かつ安全に実現できる. (この分野はまだ新しく,なじみがないと思われるので,興味ある諸君は下記文献8, 9 を参照してほしい.)

2. スターリング確率分布族
ディジタル署名がついている文書を“meet-in-the-middle attack”で偽造しようとしたときに,偽造が成功する確率は,スターリング数を用いた占拠分布に従う(スターリング数は二項係数と同様な基本的な数である). この分布を拡張した分布関数族を開発している. 族のうちの一つは,新記録数検定に利用できる.

《主要な著書・論文》

1.「公衆暗号系の実現法」『情報処理』 第24巻 4号,1983, pp. 547-552.
2.「公開鍵暗号系 RSA と公開鍵配布系 PKDS」,土居・小山編『コンピュータ・セキュリティ』,共立出版,1986.
3.“Occupancy with two types of balls”, Annals of the Institute of Statistical Mathematics, Vol. 40, No. 1, 1988, pp. 77-91 (共著).
4.「二種の玉による占拠とその暗号系への応用」,工学データにおける推定法の研究,1987年1月12-13日,広島大学 (共同発表).
5.“Probability to meet in the middle”, Journal of Cryptology, Vol. 2, No. 1, 1990, pp. 13-22 (共著).
6.「FEAL の強度試験」『電子情報通信学会技術研究報告』 Vol. 90, No. 460 (ISEC90-50), 1991, pp. 43-45.
7.「新記録数検定の検出力」『応用統計学』 Vol. 24, No. 11, 1995 (共著).
8.『プログラム言語 Fortran』,JIS X 3001, 日本規格協会,1994 (共著).

参照しやすいもの

9.「暗号」『大日本百科全書』 第1巻,小学館,1984, pp. 877-878.
10.「暗号」,廣瀬健ほか監訳『コンピュータ基礎理論ハンドブック』 I,丸善,1984, pp. 711-753.


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NISHIMURA, Kazuo nishimura@komazawa-u.ac.jp