石垣は芸術だ!
城石垣の模様
更新 2010-03-17

画像をクリックすると、別画面が開きます。 

●江戸城桜田門の内側
周りも美しい
不等辺9角形の石
場所 (24KB) と 大きさ (21KB).

●江戸城大手門の枡形外側の石垣模様
わかりにくいのですが……
花に見えますか?
2輪の花のような模様. 別の日の写真 (66KB).
わかりにくいので 意匠の部分を書き込んでみました (32KB). その原画像
場所はこの大手門 (35KB) の正面扉(高麗門)の右側です.
 もう少し汚れがなくて光線が強ければ、もっとはっきりすると思いますが、 この写真ではわかりにくいでしょうね.

●小峰城の龍の目
目の位置を書き込んだ画像
大きな原画像 (58KB).
 高麗門脇のように高さがなく、力がかからない部分に意匠をほどこす のはそんなに難しくないと思うのですが、 このように力のかかる部分に、しかも一面に模様をつけて、 それが崩れていないのは見事なものです.

●山県家の菩提寺の桔梗の紋
観てみたいものです. どの辺りの何という寺なのでしょうか.どなたか教えてください. ⇒ わかりました.
敷島町(現甲斐市)亀沢の巨龜山天沢寺(きょこうさんてんたくじ)ですね.

●八つ巻
八つ巻はたくさんあります.列挙すると:

★江戸城の半蔵門北側の連続した八つ巻
場所の詳細は [siro:4592] にあります(画像なし).

★小田原城二の丸の八つ巻
場所を書き込んだ画像
大きくわかりやすい画像 (66KB).
 正直に言って、周りを6個の石で囲んでいる箇所を八つ巻といえるか どうかよくわかりません.大きめの石を使うと必然的にそんな感じに なってしまうでしょう. しかし、この長い石垣の全体にわたって、こんな感じの目を惹く部分が リズミカルに何箇所もあるんです.

★土浦城本丸大手門左脇の八つ巻
ついでに、 土浦城の本丸大手門左脇の稚拙な八つ巻 (28KB).
なんだか、笑っちゃいます.
# でも、石垣を見て笑ってるやつってのも、かなり変だな.(^^;)

 “八つ巻”は明らかに意図的です. 穴太(あのう=旧仮名遣い“あなふ”)の言い伝えと古文書にあった言葉だと思います. 北垣聰一郎『石垣普請』にも載っています.
 なお、“八つ”というのは数の多いことを表しているのであって、 必ずしも8個というわけではないと思います.

 これは装飾でしょう.“石垣は芸術” ([siro:4612]) ですから.(^^)
 大きな石を石垣に取り込むときに必然的に発生した技術(状況)では ないでしょうか.その後、小さな石の周囲でも作為的に行われるように なったのだと思います.

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NISHIMURA, Kankuro, Kazuo (nishimura@komazawa-u.ac.jp)