シンポジウム 織豊系城郭の成立と大和
日時:  2005 年 3 月 26 日(土)・ 27 日(日)
会場:  奈良大学 (近鉄高の原駅下車徒歩20分)
C302大教室(予定) ※教室変更の場合は当日大学内でご案内致します
主催:  大和中世考古学研究会・織豊期城郭研究会
後援:  奈良大学考古学研究室・城郭談話会
終了しました

趣意
 10年以上に及ぶ織豊期城郭研究会の活動により、当該期の城郭の具体像はきわめて明瞭な輪郭を持つに至った。とりわけ「織豊系」とされる城郭においては、石垣・瓦・礎石建物の存在がそのメルクマールであり、それら各要素の個別的な検討も多大な成果を挙げた。
 一方、大和中世考古学研究会は、過去7年にわたり大和を主な研究対象地域として毎年個別テーマに基づくシンポジウムを開催してきたが、この大和には、安土城を嚆矢とする織豊系城郭に先行して瓦葺礎石建物や高石垣を採用した多聞城が存在する。その背景には当研究会が過去に取り上げてきた大和の大寺社に付属する瓦工や石工など各種専業集団の存在があったものと思われるが、織豊期城郭研究会においても、安土城をはじめとする織豊系城郭の築城に際してこれら大和の工人集団が動員された可能性が指摘されている。
 本シンポジウムは織豊期城郭研究会と大和中世考古学研究会が共同で開催するものであり、織豊期大和の実像を「城郭」という側面から探ることを第一の目的とする。また、これら大和の根源とする要素がどのような形で、かつどのような歴史的背景のもとで織豊系城郭に採用されたのかについても、可能な限り迫りたいと考える。

プログラム(演題は変更の場合があります)

3月26日(土)
13:00〜13:10 (主旨説明)
13:10〜13:50 (特別講演)「織豊期の大和」 水野正好(奈良大学)
13:50〜14:30 (事例報告1)「多聞城」 下高大輔(奈良大学大学院生)
14:30〜15:10 (事例報告2)「宇陀松山城」 辻本宗久(大宇陀町教育委員会)
15:10〜15:30 (休息)
15:30〜16:10 (事例報告3)「澤城」  柳沢一宏(榛原町教育委員会)
16:10〜16:50 (事例報告4)「筒井城・郡山城」 山川  均(織豊期城郭研究会)
17:00〜    (懇親会)

27日(日)
09:30〜09:40 (事務局連絡)
09:40〜10:20 (特論1)「松永久秀について」 金松 誠(香芝市二上山博物館)
10:20〜11:00 (特論2)「松永久秀の縄張り」 高田 徹(城郭談話会)
11:00〜11:10 (休息)
11:10〜11:50 (特論3)「織田信長と大和」 木戸雅寿(織豊期城郭研究会)
11:50〜13:00 (昼食)
13:00〜13:40 (特論4)「大和における織豊期の瓦」 山川 均(織豊期城郭研究会)
13:40〜14:20 (特論5)「近江の石工・大和の石工」 岡本智子((財)大阪府文化財センター)
14:20〜15:00 (総括) 中井 均(織豊期城郭研究会)
15:00〜15:20 (休息)
15:20〜17:00 (討論)司会:加藤理文(織豊期城郭研究会)・松井一明(織豊期城郭研究会)

参加費
 資料集『織豊系城郭の成立と大和』と昨年度シンポジウム成果書籍『中世の都市と寺院』をセットで3,500円程度頂く予定です。
 懇親会費 3,000円程度(予定)
※両者とも若干の変更があるかもしれませがご了承ください。

参加方法
 参加希望の方は、「名前」「住所」「電話番号」「e-mailアドレス」「参加予定日」「懇親会参加 有無」を、事務局まで電話・FAX・e-mail にて 2005年3月18日(金)までにお知らせ下さい。

【事務局】
  〒630-8392 奈良県奈良市中院町 11
  (財)元興寺文化財研究所内
  大和中世考古学研究会事務局 佐藤亜聖
  TEL 0742-23-1376, FAX 0742-27-1179
  e-mail: asei@gangoji.or.jp

このページの内容は、主催者から送付されたファイルのままです。 中世城郭研究会は、掲載内容についていっさいの責任を負いません。

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