小田原北条氏の城郭

― 発掘調査からみるその築城技術 ―

終了しました

日時: 2010 年 11 月 27 日(土)・ 28 日(日)
場所: 東京国立近代美術館 講堂地図
申込み: 申込み不要,先着順(定員150名)
参加費: 無料(資料代別途)
主催: 東国中世考古学研究会

開催趣旨

 今年は,小田原北条(後北条)氏が豊臣秀吉に屈した天正18年(1590)から 420 年の年にあたります.

 この年,関東諸城は秀吉率いる軍勢に前に落城あるいは開城し,小田原北条氏約 100 年にわたる治世は終止符を打ちました.その後,関東には徳川氏が入り,江戸幕府の礎を築くべき政策とともに,様々な普請事業が進められます.その中には小田原北条氏の技術を引き継いで実施されたものも少なくありません.例えば,「総構」「障子堀」の敷設も小田原北条氏より広まったとの説があり,小田原北条氏配下の石工は徳川氏に厚く迎遇され,江戸城築城に際して活躍しました.

 そして今年,小田原城で初めての小田原北条氏時代の石垣が検出されました.この石垣の検出は,「土の城」ともいわれる小田原城の性格を考えるとともに,小田原北条氏の築城・土木技術を再考する大変重要な成果となりました.

 近年の発掘調査では,関東各地で戦国時代の石垣が確認されている状況もあり,これら関東諸城の発掘調査事例を取り上げ,小田原北条氏の城造り・都市造りをテーマに考古学的に小田原北条氏の築城技術を考えてみたいと思います.

11月27日(土)

10:30受付
10:50開催挨拶 浅野晴樹(埼玉県教育委員会)
11:00基調講演戦国期東国の築城技術 萩原三雄(帝京大学 山梨文化財研究所)
12:00昼食
13:00事例報告1小田原本城にみる築城技術 佐々木健策(小田原市教育委員会)
13:50事例報告2伊豆・東駿河の城郭 池谷初恵(伊豆の国市教育委員会)
14:40休憩
14:50事例報告3江戸城周辺の最近の調査成果から 水本和美(千代田区教育委員会)
15:40事例報告4北条氏照の城と城下 滝山城と八王子城 宇留野主税(さくら川市教育委員会)

11月28日(日)

10:00受付
10:20事例報告5北武蔵の築城技術 石川安司(ときがわ町教育委員会)
11:10事例報告6上野国における小田原北条氏の影響 秋本太郎(高崎市教育委員会)
12:00昼食
13:00事例報告7唐沢山城跡などに見る小田原北条氏の関与 出居 博(佐野市教育委員会)
13:50休憩
14:00討論
16:00まとめ

紙上報告

相模国所在の城館跡に見る築城技術 松葉 崇(かながわ考古学財団)
岩付城に見る小田原北条氏の影響 青木文彦(さいたま市教育委員会)
常総地域における古河公方の城と小田原北条氏の城 宇留野主税(さくら川市教育委員会)
房総諸勢力の築城技術 井上哲朗(千葉県教育振興財団)
武田氏の築城技術 佐々木満(甲府市教育委員会)
越後上杉氏の築城技術 伊藤啓雄(柏崎市教育委員会)


中世城郭研究会は,掲載内容についていっさいの責任を負いません.

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