工学部32期集合！

32 講演会の報告

I 田中修一 ＋ C 大木祐一

図らずも，70 歳で新型コロナウィルス・パンデミックに遭遇し，昨年 2020 年の連合三田会及び皆様が楽しみしていた恒例の「32 期の部屋」と「32 懇親会」も全て開催中止となりました．そしてこの１年，３密を避けるために，外出自粛を余儀なくされ，多くの方々が巣籠り生活を続けてきたことと思います．このような状況の中でも，32 期同期生の「絆」を維持できないか……ということで，2021 年 5 月 22 日（土） に，オンライン講演会を実施しました．

青山 藤詞郎 君（32 期・機械工学科卒，慶應義塾大学 常任理事）に講演いただき，併せて落合 正行君（32 期・管理工学科卒，理工学部同窓会長・連合三田会副会長）に理工学部同窓会の報告をいただきました．

青山 藤詞郎 君は，「コロナ禍における慶応義塾　最近の動きと今後のテーマ」の演題のもとで，慶応義塾がコロナ禍にどのように対処し，教育・研究環境を維持してきたかについて苦労話を含めお話いただきました．印象的であったのは，対面授業からリモート授業に移行して，学生が良く勉強するようになった（！）ということ．事実はリモート授業に不慣れな教員から「この本を読んで，レポートを提出する．」授業形態のために宿題が急増したためとか……．私たちの大学 2 年生の時，毎週 2 回のレポート提出に追いまくられた基礎工学実験を思い出してしまいました．

一方，落合 正行 君からは「コロナ禍における理工学部同窓会・連合三田会の様子」と題して，コロナ禍での，現役学生へのサポートについて具体的に報告いただきました．現役学生を支援しようという声が理工学部同窓会員から数多く寄せられ，2020 年に理工学部に入学した新入生に，ラグビー日本代表・前主将の 広瀬 俊朗 君のメッセージが入った同窓会オリジナルの図書券カードを全員に配布しました．また経済的な支援として理工学部同窓会奨学金の受給者を 20 名に増員しました．

クロージングでは「明日に向かって共に歌おう『若き血』」を流しました．不参加の方もご視聴ください．元気が出ます．

さて，オンライン講演会には 47 名の参加をいただきました．海外はロサンゼルス，バンコック，そして国内は沖縄，佐久市からの参加もあり，オンライン会議ならではのメリットを感じました．講演後には質疑応答とわずかな時間でしたが歓談の機会をもつこともできました．幸い，多くの参加者からアンケートの返信をいただき，90％ 以上の方々からポジティブな評価をいただきました．

アンケートの集計結果

今回，初めてのオンライン講演会を円滑に進めるために，主催者としてもささやかな挑戦をしました．それは，使い勝手と，セキュリティ上の評価が高い Jitsi（ジッツイ）を Web 会議システムとして採用したことです．またシステムの不具合等で講演を聞き逃すことがないように，事前に接続体験講習会を 2 回開きました．その結果，予定時刻に開始し，不具合もなく無事終了することができました．

なお，本年は 2021 年 10 月 17 日（日）に，オンラインによる連合三田会大会（通称「デジタル三田会」）が開催される予定です．