公用文の文章の書き方
: よくある修正
西村 和夫
よく行われる修正を,少ない文字数でまとめた。
段落内の構造
文章
- 長い文 → 主題ごとの短い文に分ける。
- 長い文 → 箇条書きにする (羅列している場合)。
- 箇条書きの上下に分かれた文 → 箇条書きの上にまとめる。
- 接続詞 → トル(本当に必要なときだけ使う)。
- 指示代名詞(これ,その,… など) → トル / 指示先の名詞に置き換える(本当に必要なときだけ指示代名詞を使う)。
- 読点(、) → 主題(主語)の直後には,コンマ(,)を入れる。
下記は,『公用文作成の要領』(PDF) 及び 日本工業規格 JIS Z 8301(規格票の様式及び作成方法) に準じている。
用語
目的: 誤読を避ける。
方針: 一つの用語は,一つの意味だけに用いる。
用字
- 事 → こと
- 物 → もの
- 等 → など(法律以外の場合)
- 持つ → もつ(手で“持つ”以外の場合)
- と言う → という(口で“言う”以外の場合)
- 出来る → できる
- 無い → ない
- 関わらず → かかわらず(×拘らず)
送り仮名
- 複合動詞: 組合せる → 組み合わせる etc.
- その名詞: 組み合わせ → 組合せ etc.
記号
- 句読点: 、 。 → , 。
- 引用符: 「 」 → “ ”
参照
参考文献: 天沼寧,加藤彰彦(編)『用字用語 新表記辞典』新訂四版,第一法規,2011.
更新: 2020-02-10 ← 2019-03-12 ← 2019-01-07
← 2018-12-01 作成
NISHIMURA, Kazuo (nishimura@komazawa-u.ac.jp)