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齋遜の俳句・
川柳
更新 2024-10-09
西村(溪春
XiChun
,齋遜)の自作と,気に入っている俳句・川柳です.
もともとの
川柳
には,どこかに“ばかだねぇ”,“こんな奴にはなりたくないね”という嘲笑を含んでいました.
戻りより 上りが好いと 後家が言い
(もどりより のぼりがよいと ごけがいい)
後期の『
誹風柳多留
』風に
2011-08-26 溪春
戻りより 上りが好いと 隠居言い
(もどりより のぼりがよいと いんきょいい)
初期の
川柳
っぽく やや嘲笑的に
2011-08-26 溪春
戻りより 上りを好む 歳になり
(もどりより のぼりをこのむ としになり)
脂の軽い上り鰹のほうを好むようになってしまった…
原作: 2011-08-26 溪春
つけまつげ マスカラ ラッシュの立ち化粧
(付け睫毛 マスカラ ラッシュのたちげしょう)
付けまつげにマスカラは付けないものらしい.
しかし私は見た! そういう意味でも驚異的.
2010-06-22 齋遜
街中の 二十歳がわかる 十五日
(まちぢゅうの はたちがわかる じゅうごにち)
以前は 1 月 15 日が成人の日だった
1994-01-15 齋遜
とろよりも しんこをたのむ ひとにほれ
(トロよりも 新子を頼む 女に惚れ)
1998 齋遜
前で飲み そば喰いそこなう 呑んべ連れ
(まえでのみ そばくいそこなう のんべづれ)
三軒茶屋の蕎麦屋「東風」で
2018-05-01 齋遜
もろこしの 真鴨に酔いしれ 恋忘れ
(もろこしの まがもによいしれ こいわすれ)
もろこ,真鴨,鯉 を取り込んだ句
長浜「住茂登」で食べた感動
2020-11-09 齋遜
鮨屋にて 何つまむらむ 秋かつを
冬ひらめ鯛 春はとり貝
(すしやにて なにつまむらん あきかつお
ふゆひらめたい はるはとりがい)
良寛の本歌取り
1996-02-23 齋遜
かたみとて 何残すらむ 秋かつを
冬ひらめ鯛 春はとり貝
(かたみとて なにのこすらん あきかつお
ふゆひらめたい はるはとりがい)
良寛の本歌取り
1996-02-23 齋遜 辞世
子供らに 首相みずから 範を垂れ
ありがたきかな ありがたきかな
(こどもらに しゅしょうみずから はんをたれ)
時事川柳(前句付け)
安倍晋三「天皇、皇后両陛下には……願って(已)いません」
2019-05-08 齋遜
香の高き 蕎麦をすすりて 秋の風
(かのたかき そばをすすりて あきのかぜ)
塩尻の蕎麦屋「まる泉」で
2006-07-23 齋遜
初雪に 松も装う 厳島
(はつゆきに まつもよそおう いつくしま)
山陽本線車中で
1986-01-13 齋遜
虫の声 堀ごとにあり 増山城
(むしのこえ ほりごとにあり ますやまじょう)
越中三大山城のひとつである増山城で
2024-10-09 溪春
他人の秀句
はなを愛で みを食べたねを 捨てる男
(はなをめで みをたべたねを すてるひと)
ビッグコミックオリジナル“川柳虎の皮”
掲載
2003-08-20 守田文子 氏
通さぬは 通そうための 道普請
(とおさぬは とおそうための みちぶしん)
普請は工事のこと
作者不詳
新走り 飲ませたき師の 亡き夜かな
(あらばしり のませたきしの なきよかな)
校閲後
この酒を 飲ませてみたい 人は亡く
(このさけを のませてみたい ひとはなく)
原作: 1993-11-28 齋遜
J'aurais aimé gouter ce sake avec mon pere.
Hélas, il n'est plus là.
(
フランス語の発音
)
フランス語訳: 2006-03-30
宮本博幸
氏
願はくは 花の下にて 春死なむ
その如月の 望月のころ
(ねがわくば はなのもとにて はるしなん
そのきさらぎのもちづきのころ)
如月は旧暦二月,望月は満月.作者は,そのとおり
文治六年二月十六日(1190-03-23, 望)に遷化した.
文治六年以前 西行
かたみとて 何残すらむ 春は花
夏ほととぎす 秋はもみじ葉
(かたみとて なにのこすらん はるははな
なつほととぎす あきはもみじば)
貞心尼
に
1830年頃 良寛
うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ
(裏を見せ 表を見せて 散る紅葉)
1831年 (伝)良寛 辞世
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NISHIMURA, Kazuo (
nishimura@komazawa-u.ac.jp
)
後期の『誹風柳多留』風に