論文・リポートの文章の書き方
: よくある修正
概要: 頻度の高い修正を,少ない文字数でまとめた.
頭括法(現代的な書き方)
- 段落内の構造: 尾括法 → 頭括法 = 段落の先頭にトピックセンテンスを書く.
- 節内の構造: 尾括法 → 頭括法(or 双括法) = 節の先頭に(も)結論を示す段落を書く.
- 全体の構造: 尾括法 → 双括法 = 全体の先頭(概要)にも結論を書く.
文章
- 長い文 → 主題ごとの短い文に分ける.
- 長い文 → 箇条書きにする (羅列している場合).
- 箇条書きの上下に分かれた文 → 箇条書きの上にまとめる.
- 接続詞 → トル(本当に必要なときだけ使う).
- 指示代名詞(これ,その,… etc.) → トル / 指示先の名詞に置き換える(本当に必要なときだけ指示代名詞を使う).
- 読点(、) → 主題(主語)の直後には入れる.
下記は,公用文作成の要領 および 日本産業規格 JIS Z 8301(規格票の様式及び作成方法) に準じている.
用語
目的: 誤読を避ける.
方針: 一つの用語は,一つの意味だけに用いる.
用字
- 事 → こと
- 物 → もの
- 等 → など(法律以外の場合)
- 持つ → もつ(手で“持つ”以外の場合)
- と言う → という(口で“言う”以外の場合)
- 出来る → できる
- 無い → ない
- 関わらず → かかわらず(×拘らず)
送り仮名
- 複合動詞: 組合せる → 組み合わせる etc.
- その名詞: 組み合わせ → 組合せ etc.
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記号
- 句読点: 、 。 → , .
- 引用符: 「 」 → “ ”
参考文献: 天沼寧,加藤彰彦(編)『用字用語 新表記辞典』新訂四版,第一法規,2011.
- 図表には,図表番号とキャプション(表題)を付ける.例: “図 3 日本の GDP の推移 [7]”
- 本文中で,図表番号を参照する.例: “日本の GDP は、1995 年から増えていない(図 3)。”
- 図表は,本文中に割り付ける.
更新: 2021-11-26 ← 2020-10-14 ← 2020-02-10 ← 2019-03-12 ← 2019-01-13
← 2017-12-18 ← 2016-04-13 ← 2013-11-18 ← 2012-06-03 作成 西村和夫
NISHIMURA, Kazuo (nishimura@komazawa-u.ac.jp)