伊藤俊治「築城技術者の実態と系譜」表１（縄張担当者一覧）

表ヒョウ１　縄張ナワバ担当者タントウシャ一覧イチラン
城シロ名メイ	城主ジョウシュ	築城チクジョウ年代ネンダイ	縄張ナワバ担当者タントウシャ	関係カンケイ・出自シュツジ	表記ヒョウキ	絵図エズ	出典シュッテン

亀山城カメヤマジョウ	？	？	並河太左衛門	兵法者？	当城之濫觴年代不詳。最初並河太左衛門と云軍者の縄張の由里俗申伝、		亀山カメヤマ城地ジョウチ録ロク
姫路城ヒメジジョウ	赤松円心アカマツエンシン	元ゲン弘ヒロシ3年ネン（1333）	赤松アカマツ円心エンシン	城主ジョウシュ	正ショウ慶Ｋｅｉ元年ガンネン円心エンシン子息シソク張ハ軍グン評定ヒョウジョウ　姫路ヒメジ縄張ナワバ極キワメ		赤松家アカマツケ家伝カデン袖ソデノ記キ
姫路城ヒメジジョウ	赤松アカマツ貞サダノリ範ハン	貞サダ和ワ2年ガンネン（1346）	志シ深フカ政所マンドコロ国府コクフ寺テラ左サタ大夫タユウ	城主ジョウシュ	縄張ナワバ		播州バンシュウ諸城ショジョウ交代コウタイ連綿之レンメンノ記キ
姫路城ヒメジジョウ	赤松アカマツ政則マサノリ	1460年代ネンダイ	赤松政則アカマツマサノリ	城主ジョウシュ	政則マサノリ姫路ヒメジ鷺山サギヤマ姫山ヒメヤマノ事コトノ城シロヲ営エイ補ホス　本丸ホンマル十八ジュウハチ間ケン横ヨコ二十ニジュウ二ニ間ケン鶴見ツルミ丸マルト号ゴウ　廿ニジュウ八ハチ間ケン横ヨコ三十サンジュウ間ケン亀カメ居イ丸マル　桜門サクラモン　桜サクラ馬場ババ　桐キリノ門モン　菊キク井イ　鎮守チンジュノ八幡ハチマン　富トミヒメ姫刑ケイジ部ブ両社リョウシャヲ祭マツル　大工ダイク京都キョウト赤星アカボシ外記ゲキ実ジツ枝エダ　小ショウ工コウ下村シモムラ八郎ハチロウ太夫タユウ　頭領トウリョウ一色イッシキ村ムラ加古郡カコグン藤原フジワラ右衛門エモン三郎サブロウ　同ドウ三郎サブロウ兵衛ヘイエイ　大奉行ダイブギョウ志水シミズ左京サキョウ亮スケ　下シタ代ダイ小川オガワ右近ウコン　河カワ勾コウバイ五郎ゴロウ次ツギト云々ウンヌン		姫路記ヒメジキ
			赤星外記実枝	職人ショクニン
			下村シモムラ八郎太夫ハチロウタユウ	職人ショクニン
			藤原右衛門三郎	職人ショクニン
			藤原フジワラ三郎兵衛	職人ショクニン
			志水左京亮	家臣カシン
			小川右近	家臣カシン
			河勾五郎	家臣カシン
新田ニッタ金山城カナヤマジョウ	岩松イワマツ家イエズ純ジュン	文明元年ブンメイガンネン(1469)	松陰ショウイン	禅僧ゼンソウ	文明ブンメイ元年ガンネン己キ丑ウシ二月ニガツ二十五日ニジュウゴニチ、金山城カナヤマジョウ事始コトハジ、源ミナモト慶ケイオウ院イン殿ドノ為タメ御オン代官ダイカン、愚僧グソウ立タ钁始ハジ、地鎮ジチン之ノ次第シダイ、上古ジョウコ之ノ城郭ジョウカク保護記ホゴキ為タメ証ショウコ之ノ、地鎮ジチン之ノ儀式ギシキ、供キョウ天神テンジンチギ地チ祗、七十余日普請フシン無断ムダン絶ゼツ走ハシ廻マワ、九字クジ并ナ以モッ四大ヨンダイ天王テンノウ之ノ守護シュゴ所トコロ也ナリ与ヨ取ト堅カタ也ナリ		松陰ショウイン私語シゴ
芥川アクタガワ山城ヤマジョウ	細川ホソカワタカクニ髙国タカクニ퉠篕	永正エイセイ１２年ネン（1515）	馬木ウマキ伯耆ホウキ守カミ繁綱シゲツナ	尼子アマコ家臣カシンの一族イチゾクか	出雲イズモノクニ之国ノクニ住人ジュウニン馬木ウマキ伯耆ホウキ守カミ繁綱シゲツナ、西国サイゴク一イチ之ノ要害之ヨウガイノ上手ジョウズ也ナリ。任マカ彼カレ意見イケン、屏ヘイ鹿シシガキ垣カキヲ緒ショ堀ホリヲ堀ホリ陣屋ジンヤヲ被ヒ造ゾウ、櫓ヤグラヲアケ同ドウ木キ石弓イシユミ惣ソウコク而テ構カマヘ之ノ為タメ体タイ、以モッ言ゲン難ナン宣センゲン。		不問フモン物語モノガタリ　下ゲ　26
鳥取城トットリジョウ	山名ヤマナ誠セイジツ通ツウ	天文テンモン14年ネン（1545）	田原タハラ　某ボウ	陪臣バイシン	天文テンモン十四ジュウヨネン乙巳イッシノ年トシ二月ニガツ半ハンに鍬クワ初ハジ有アて、邑ムラ美ビ郡グン鳥取トットリの郷ゴウ久松ヒサマツの城シロを取ト立タらる、縄張ナワバリは軍功グンコウの老臣ロウシン、田原タハラ何ナニ某ボウと云イへる者モノの城取シロトとかや		因幡イナバ民談記ミンダンキ　巻マキ第ダイサン二ニ　国主コクシュ之ノ部ブ二ニ
鳥取城トットリジョウ	山名ヤマナ誠セイジツ通ツウ	天文テンモン14年ネン（1545）	田原タハラ　某ボウ	陪臣バイシン	草創ソウソウは天文テンモン十四年ジュウヨネンなり当時トウジ国クニの屋形ヤカタ山名ヤマナ左馬サマ介スケ誠マコト遣ハケン高草郡タカクサグン布フセ勢セイリョク在城ザイジョウの時トキ郭クルワ外ソト第一ダイイチの附ツ候ソウロウとして是コレを築キズかれけるとぞ縄張ナワバリ長チョウ臣シン武田タケダ豊前ブゼン守カミ高信タカノブか家人カジン田原タバラ某ボウと聞キへたり		因幡イナバ誌シ　第五ダイゴ　邑ムラ美ビ郡グン鳥取トットリ府フ
高遠タカトオ城ジョウ	秋山アキヤマ晴ハ近チカ	天文テンモン１６年ネン（1547)？	山本勘助ヤマモトカンスケ	助役スケヤク	城中ジョウチュウニ勘助カンスケ曲輪クルワト云イアリ、是コレ武田タケダ持モノ時トキ山本ヤマモト勘カンスケ（助スケ脱ダツカ）縄張ナワバリヲ加クワフル所トコロナリナリ		信シン府フ統トウゴウ記キ　第二ダイニ
海津城カイヅジョウ	武田信玄タケダシンゲン	天文テンモン22年ネン（1553）	山本勘助ヤマモトカンスケ	家臣カシン	山本ヤマモト勘助カンスケ入道ニュウドウどうきに、なわばりをさせなされ、かいづの城シロと名付ナヅ、		甲陽軍鑑コウヨウグンカン　巻マキ十ジュウ
海津城カイヅジョウ	武田信玄タケダシンゲン	天文テンモン22年ネン（1553）	山本勘助ヤマモトカンスケ	家臣カシン	天文テンモン廿二ニジュウニ癸丑ウシ年ネン八月ハチガツ、清野キヨノ氏シノ屋ヤシキ舗テンポヲ取トアケ、山本勘助ヤマモトカンスケ入道ニュウドウ道ミチオ鬼オニ縄張ナワバリニテ城シロヲ築チクカセ、海津カイヅノ城シロト号ゴウシテ、小山田オヤマダ備中ビッチュウ守カミ城代ジョウダイナリ		信シン府フ統トウゴウ記キ　第二ダイニ
岡崎城オカザキジョウ	徳川トクガワ家康イエヤス	永禄エイロク3年ネン（1560)	徳川トクガワ家康イエヤス	城主ジョウシュ	永禄年中神君様御縄張ニテ御築直被為成候		龍城古伝記
岡崎城オカザキジョウ	徳川トクガワ家康イエヤス	永禄エイロク3年ネン（1560)	徳川トクガワ家康イエヤス	城主ジョウシュ	当城トウジョウ永禄年中エイロクネンチュウ権現様ゴンゲンサマ御オン縄張ナワバ之ノ由ヨシ		龍リュウ城ジョウ中チュウ岡崎オカザキ中チュウ分ブンゲン間アイダ記キ
丹生ニウ島シマ城ジョウ	大友オオトモ宗ソウリン麟キリン	永禄エイロク6年ネン（1563）	大友オオトモ宗ソウリン麟キリン	城主ジョウシュ	永禄エイロク六年ロクネンに縄張ナワバして、城郭ジョウカクを経営ケイエイあり		陰徳太平記イントクタイヘイキ　巻マ３８
清水シミズ袋フクロジョウ城ジョウ	横田ヨコタ光ミツ胤タネ	永禄エイロク12年ネン(1569)	馬場信春	助役ジョヤク	し水ミズにも屋敷ヤシキがまい、馬場ババ美濃ミノ守カミ縄ナワばり也ナリ。信玄シンゲンコウ公、馬場ババに被ヒ仰オオ付ツケ、「関東カントウ梶原カジワラかいぞくあがりて、清水シミズの屋敷がヤシキガマイまいをせめ取ト、籠コ居キョたる時トキ、我ワ方ホウよりせめほすに、味方ミカタさのミむつかしくなきやうに、工夫クフウ仕ツカマツり候ソウロウへ」と馬場ババ美濃ミノ守カミに被ヒ仰オオ付ツケ候ソウロウ。		甲陽軍鑑コウヨウグンカン　巻カンシ゛ュウニ��᤯啀Ნ十二
			馬場信春	助役ジョヤク	永禄十二年エイロクジュウニネン正月ショウガツ、清水シミズに城シロを築チクかる。馬場ババ美濃ミノ守カミ信房ノブフサ縄張ナワバリ、今福イマフク和泉イズミ守カミ奉行ブギョウたり		武田タケダサンダイキ三代記キ
			今福イマフク和泉イズミ守カミ	助役ジョヤク			武田タケダサンダイキ三代記キ
江尻エジリ城ジョウ	武田タケダ信玄シンゲン	元亀ゲンキ元年ガンネン（1570）	馬場信春	家臣カシン	駿スルガ州シュウ江尻エジリの城シロも、馬場信春縄ナワばり仕シゴト、（中略チュウリャク）し水ミズにも屋敷ヤシキがまい、馬場信春縄ナワばり也ナリ。		甲陽軍鑑コウヨウグンカン　巻カンシ゛ュウニ��᤯啀Ნ十二
浜松城ハママツジョウ	徳川家康トクガワイエヤス	元亀ゲンキ元年ガンネン（1570）	倉橋クラハシ宗三郎ソウサブロウ	家臣カシン	元亀元年浜松城ハママツジョウ普請フシンの奉行ブギョウをつとむるのところ、天守テンシュの石垣イシガキ崩クズれ落オて疵キズをかううり、七月ナナガツ十四ジュウヨン日ニチ浜松ハママツにをいて死シす。年トシ四十シジュウ二ニ。法名ホウミョウ道ミチ西ニシ。		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
					元亀ゲンキ元年ガンネン七月ナナガツ十四日ジュウヨッカ、遠州エンシュウ浜松ハママツの城普請シロフシン奉行ブギョウをつとむ。此コ時トキ死シす。法名ホウミョウ道ミチ西ニシ。		寛永諸家系図伝
					元亀ゲンキ元ガンネン庚午コウゴ年ネン浜松ハママツ御城オンシロ御オン普請フシン有ア奉行ブギョウハ倉橋クラハシ惣ソウ右衛門エモン被ヒ仰オオ付ツ地震ジシンニテ天守テンシュノ石垣イシガキ崩クズレ惣ソウ右衛門エモン疵キズヲ被コウムリ同ドウ七月ナナガツ十四日ジュウヨッカ死シ		岡崎オカザキジョウ領主リョウシュ古記コキ
			小河オガワ家次イエツ	家臣カシン	この年トシ（元亀元年ゲンキガンネン）遠江トオトウミ国コク浜松ハママツ城ジョウにうつらせ賜タマふの時トキも、普請フシンの奉行ブギョウをつとめ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			木原キハラ吉キチ次ツ	大工ダイク	東照宮トウショウグウにつかへたてまつり、遠エン江エド國クニ浜松城ハママツジョウを築キズかせたまふのときその事コトをうけたまはり、のち普請フシン方カタの惣ソウ奉行ブギョウをつとむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
古宮フルミヤ城ジョウ	馬場信春	元ガンキ亀キ2年ネン（1571）	馬場信春	城主ジョウシュ	縄張ナワバ		三河国二葉松
刑部オサカベ城ジョウ？		天正元年テンショウガンネン（1573）	馬場信春	家臣カシン	三河ミカワのよしだをせめおとし、おさかべ近辺キンペン、いまぎれなどによき地チを見ミタたて、馬場ババ美濃ミノになハばりをさせ、		甲陽軍鑑コウヨウグンカン
諏訪原城スワハラジョウ？		天正元年テンショウガンネン（1573）	馬場信春	家臣カシン	此コ御陣オンジン御オン帰カエに、遠州エンシュウすわの原ハラに城シロを壱イチツ御オン取ト候ソウロウ。馬場信春てんきう様サマ両リョウ侍サムライ大将タイショウのなわばり也ナリ		甲陽軍鑑コウヨウグンカン
諏訪原城スワハラジョウ？		天正元年テンショウガンネン（1573）	武田タケダ典厩テンキュウシャ	家臣カシン			甲陽軍鑑コウヨウグンカン
北キタ庄ショウ城ジョウ	柴田シバタ勝家カツイエ	天正テンショウニネン3年（1575）	織田信長オダノブナガ	主君シュクン	城取シロトリ御オン縄張ナワバさせられ		信長ノブナガ公記コウキ　巻八カンハチ
須ス古コ城ジョウ	龍造寺リュウゾウジ隆信タカノブ	天正テンショウニネン3年（1575）	龍造寺リュウゾウジ隆信タカノブ	城主ジョウシュ	春ハル正月ショウガツ、龍造寺リュウゾウジ隆信タカノブ、轉テン撿須ス古城コジョウ、自ジブン縄張ナワバ而テ築キズ之ノ		歴代レキダイ鎮西チンゼイ志シ
			勝屋勝一軒	家臣カシン	隠居インキョショ所の為タメめ、須ス古コの平井ヒライが𦾔キュウ城ジョウ高タカ岳タケの要害ヨウガイを普請フシンすべき由ヨシ下ゲチ知せらる。茲に因り￣て今年コトシ七月ナナガツより勝カ屋ヤ勝カツ一イチ軒ケン・小林コバヤシ播磨ハリマ守カミ・成富ナルトミ甲斐カイ守カミ、須ス古コに赴オモムき彼カレノの城地ジョウチ所々トコロドコロを見積ミツもり、或アルは堀ホリを深フカうし、或アルは塀ヘイを修シュウリ補ホテンして、同ドウ十二月ジュウニガツに普請フシン成就ジョウジュしけり。		北ホクヒ肥ヒゼン戦センシ誌シ　巻カン之ノ廿ニジュウ二ニ
			小林播磨守	家臣カシン
			成富甲斐守	家臣カシン
福村城フクムラジョウ	津軽ツガル為タメ信ノブ	天正3年（1575）	津軽ツガル為信タメノブ	城主ジョウシュ	天正テンショウ三サン乙オツ亥イ年ネン築チク之ノ為信タメノブ公コウ御オン縄張ナワバ		津軽ツガル一統志イットウシ巻マキ第七ダイナナ
相良城サガラジョウ？	武田タケダ勝頼カツヨリ	天正テンショウ4年ネン（1576）	高坂コウサカ弾正ダンジョウ	家臣カシン	勝頼カツヨリコウ公コウ此御陣御帰に、さがらに城取シロトリりなされ候ソウロウ。高坂コウサカ弾正ダンジョウなわばりなり。		甲陽軍鑑コウヨウグンカン
安土城アヅチジョウ	織田信長オダノブナガ	天正テンショウ4年ネン（1577）	丹羽長秀ニワナガヒデ	家臣カシン	正月ショウガツ中旬チュウジュンより江エ州シュウ安土山アヅチヤマ御オン普請フシン、惟コレズミ住ス五郎ゴロウ左衛門サエモンに仰オオ付ツケけらる。		信長公記ノブナガコウキ　巻カン九キュウ
安アン濃ノウ津城ツジョウ	織田オダ信ノブ包ツツ	天正テンショウ6年ネン（1578）	滝川タキガワ一イチ益マス	家臣カシン	か様ヨウに要害ヨウガイ有アて地チ利リ自然シゼンと備ソナりたる故ユエ一イチマス益マ縄張ナワバし塁ルイを築チク一イチ二ニの円エン郭クルワをかまへ		高山公実録　巻十四　慶長ケイチョウ争アラソ雄エイユウ記キ
亀山城カメヤマジョウ	明智光秀アケチミツヒデ	天正テンショウ6年ネン（1578）	明智光秀アケチミツヒデ	城主ジョウシュ	惟任コレトウ日向ヒュウガ守カミ天正七年テンショウナナネン比ヒ元モト之ノ過カ部ブ之ノ岡山オカヤマの城シロを出丸デマルの地チに縄張ナワバリし替カて、亀山カメヤマの城シロと名ナを改アラタ		亀山カメヤマ城地ジョウチ録ロク
			明智アケチ左サ馬ウマ介スケ	家臣カシン	近国キンゴクノ攻コウゲキ匠タクミ五ゴロク六百人ヒャクニン人ニンフ゜��］芠��夫オット五千ゴセン余ヨ人ニンヨヒアツメ明智アケチ左サ馬ウマ助スケ縄ハ張ナワバリニテ俄ニワカニ山ヤマヲ切キヒロメ		丹陽タンヨウ軍グンキ記キ
			村越ムラコシ三十郎サンジュウロウ	家臣カシン	村ムラ越三十郎溝尾庄兵衛二普請ノ次第ヲ申渡シ
			溝尾ミゾオ庄ショウ兵衛ヘイエイ	家臣カシン	村ムラ越三十郎溝尾庄兵衛二普請ノ次第ヲ申渡シ
			小畠コバタ左馬サマ進シン		仍ス於オ亀山カメヤマ少スク土ツチ普請フシン可カ在ア之ノ候ソウロウ、乍ナガ御ゴタイギ大儀タイギ、自身ジシン御オン越コ候ソウロウて、御馳走ゴチソウ候ソウロウて可ヶ然ゼン候ソウロウ、於オ様ヨウタイ体者モノ、亀山普請カメヤマフシン奉行ブギョウ共トモ可カ有ア御相談ゴソウダン候ソウロウ、		年未詳ネンミショウ七月ナナガツ二十四ニジュウヨン日付ニチヅケ明智光秀書状アケチミツヒデショジョウ
			小畠コバタ左馬サマ進シン		亀山カメヤマ惣ソウ堀ホリ普請フシン申付モウシツケ候ソウロウ		天正五年テンショウゴネン正月ショウガツ晦日付ミソカヅケ明智光秀書状アケチミツヒデショジョウ
			長沢ナガサワ又マタ五郎ゴロウ
			森モリ安アン
新府シンプ城ジョウ	武田タケダ勝頼カツヨリ	天正テンショウ9年ネン（1581）	真田サナダ昌幸マサユキ	家臣カシン	普請奉行フシンブギョウ		日本ニホン城郭大系ジョウカクタイケイ「新府城シンプジョウ」
姫路城ヒメジジョウ	羽柴ハシバ秀吉ヒデヨシ	天正テンショウ9年ネン（1581）	浅野アサノ長ナガ吉ナガヨシ	家臣カシン	秀吉ヒデヨシ聞キキ給タマヒ、長吉ナガヨシヲ遣ツカシテ補修ホシュウシテ後ゴ		浅野アサノ牒チョウ記キ
姫路城ヒメジジョウ	羽柴ハシバ秀吉ヒデヨシ	天正テンショウ9年ネン（1581）	羽山勘左衛門	石垣師	石垣イシガキシ師シ		佐伯サエキ茶飲チャノ話ハナシ
七尾ナナオ城ジョウ	前田マエダ利家トシイエ	天正テンショウ10年ネン（１５８２）	三輪ミワ藤フジ兵衛ヘイエイ		一�@、所口トコログチ普請之フシンノ事コト、念ネンを入イ申モウ付ツ由ヨシ候ソウロウ、近頃チカゴロ尤モットニ候ソウロウ、尚ナオ々所々トコロドコロ見ミ計ハカ可カ申モウ付ツ事コト専用センヨウ候ソウロウ、門モン矢倉ヤグラなども丈夫ジョウブニ申付モウシツケ由ヨシ候ソウロウ、是コレマタ又マタ尤モットニ候ソウロウ一イチ、普請奉行フシンブギョウ之ノ事コト申モウ候ソウロウ付ツ、則ソク馬ウママワリ廻一人ヒトリ小姓コショウ一人ヒトリ申付モウシツケ遣ヤ候ソウロウ		十月ジュウガツ十八日ジュウハチニチ付ツケ前田マエダ利家トシイエ書状ショジョウ（加カノウ能ノウ古文書コモンジョ）
新シンショ所城ジョウ	関セキ信盛ノブモ	天正テンショウ11年ネン（1583）	関セキ信盛ノブモ	城主ジョウシュ	十一年ジュウイチネン八月ハチガツ、信盛ノブモ縄張ナワバリシテして関セキノ地蔵ジゾウニ出城デジロヲ築チク、家臣カシン岩間イワマ七ナナ左衛門サエモン、同ドウ刑部ギョウブ両人リョウニン奉行ブギョウとして町割マチワ普請フシン等ナド堅固ケンゴニすと云々ウンヌン		九キュウ々五ゴ集シュウ
			岩間イワマ七ナナ左衛門ザエモン	家臣カシン
			岩間イワマ刑部ギョウブ	家臣カシン
豊臣トヨトミ大坂城オオサカジョウ	羽柴ハシバ秀吉ヒデヨシ	天正テンショウ12年ネン（1584）	羽柴ハシバ秀吉トヨトミヒデヨシ	城主ジョウシュ	秀吉ヒデヨシは摂津セッツの国クニ大坂オオサカにおいて城郭ジョウカクを定サダムむ		天正テンショウキ記、柴田シバタ退治タイジ記キ
和歌山城ワカヤマジョウ	羽柴ハシバ秀ヒデナ長ナガ	天正テンショウ13年ネン（1585）	羽柴ハシバ秀吉トヨトミヒデヨシ	天下普請テンカフシン	此コ地チの體カ勢セイ城シロ地チに宜ヨロきを観察カンサツして親シタく自ジ縄張ナワバを命メイし三月サンガツ二十一ニジュウイチ日ニチ鍬クワ初ハジあり藤堂トウドウ和泉イズミノ守カミ羽田ハネダ長門ナガト守カミ一庵イチアン法印ホウインを普請奉行フシンブギョウとして本丸ホンマル二ニノ丸マル其ソ年トシの内ウチ土ド功コウ竣シュンコウる		紀伊続キイゾク風土記フドキ巻之カンノ四ヨン　若ワカ山ヤマ部ブ　上ジョウ　総論ソウロン
			藤堂トウドウ高虎タカトラ
			羽田ハネダ長門ナガト守カミ
			一イチ庵アン法印ホウイン
大和郡山城ヤマトコオリヤマジョウ	羽柴ハシバ秀ヒデナ長ナガ	天正テンショウ13年ネン（1585）	羽柴ハシバ秀吉トヨトミヒデヨシ	主君シュクン	郡山城ヲ広メ築ク。其索張ハ秀吉公ノ指図ナリ		増補筒井家記
大和郡山城ヤマトコオリヤマジョウ	羽柴ハシバ秀ヒデナ長ナガ	天正テンショウ13年ネン（1585）	羽柴ハシバ秀吉トヨトミヒデヨシ	主君シュクン	郡山コオリヤマニ新城シンジョウヲ築キズキ在ザイ城ジョウ可カ有ア之ノ由ヨシニテ郡山コオリヤマニ城シロ御オン取ト候ソウロウ。其ソ縄張ナワバモ。秀吉公ヒデヨシコウ御オン指図サシズニテ。		大和ヤマトキ記キ
徳島城トクシマジョウ	蜂須賀ハチスカ家イエマサ政セイジ	天正テンショウ14年ネン（1586）	太田オオタ常ツネ三サン	家臣カシン	其経営、蓋出于家政公之意。傳言武市三、〈常三島有旧居。傳言今東根久馬所居。常三一世而絶。太田弥太郎常三之子孫也。〉林道感亦与其議。		渭水聞見記
徳島城トクシマジョウ	蜂須賀ハチスカ家イエマサ政セイジ	天正テンショウ14年ネン（1586）	林ハヤシ図書トショ頭アタマ能ノウ勝カツ	家臣カシン			渭水聞見記
金沢城カナザワジョウ	前田マエダ利家トシイエ	天正テンショウ15年ネン（1587）	黒川クロカワ六ロクスケ助スケ	大工ダイク	天正年中テンショウネンチュウ金沢御城カナザワオンシロ御オン普請フシン御用ゴヨウ幷ナ他国タコク御陣オンジン御用ゴヨウ御オン供トモニ被ヒ召メ連ツ、大工ダイク棟ムネトリ取被ヒ仰オオ付ツ		金沢大工カナザワダイク由緒書ユイショガ（加越能文庫カエツノウブンコ）
駿府城スンプジョウ	徳川トクガワ家康イエヤス	天正テンショウ15年ネン（1587）	松平マツダイラ家イエ忠チュウ	家臣カシン	正月廿一日、駿府の城経営、家忠是を監すべき旨命を蒙る		駿スンプ國コク雑ザッキ志シ
			松平マツダイラ家イエ忠チュウ	家臣カシン	二月五日、二の曲輪経始、家忠是を監す		駿スンプ國コク雑ザッキ志シ
			小河オガワ家次イエツ	家臣カシン	駿府城スンプジョウにいらせたまふのときも普請フシンの奉行ブギョウを勤ツトムむ。		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
中津城ナカツジョウ	黒田如水クロダジョスイ	天正テンショウ16年ネン（1588）	黒田クロダ如水ジョスイ	城主ジョウシュ	俄ニワカに修理シュウリし且カ営作エイサクし給タマふ		黒田クロダ家カフ譜フ　巻之五カンノゴ
			黒田クロダ如水ジョスイ	城主ジョウシュ	（黒田クロダ氏シは）中津川ナカツガワ丸山マルヤマに扇オウギの縄ナワを引ヒき、求キュウ菩提ボダイ山ヤマ玄海ゲンカイ法印ホウインを召メして地ジ鎮チンの法ホウを執行シッコウす。天正テンショウ十六年ジュウロクネン正月ショウガツ十一ジュウイチ日ニチより、居城キョジョウ経営ケイエイあり		宇佐郡記ウサグンキ　坤ケンコン巻マキ　十六ジュウロク
			玄海ゲンカイ法ホウイン印イン	修験シュウケン僧ソウ			宇佐郡記ウサグンキ　坤ケンコン巻マキ　十六ジュウロク
高松タカマツ城ナカツジョウ	生駒イコマ親オヤ正マサ	天正テンショウ16年ネン（1588）	安倍アベ有ア政マサ	陰陽師オンミョウジ	正規此所ヲ見立地形ノ吉凶ヲ占ントテ相人ヲ召サルヽニ阿部ノ晴明カ遠裔阿部有政ト云者アリ　此乱世ノ相人ナレトモ京学ニシテ?技（ホギ）ニ通シ文才有テ占ヲ能クス　近来香西氏ニ許容セラレテ山端村ニアリ　此占者ヲ召シテ吉凶ヲ問ハシム（中略）扨又右ノ陰陽師有政ニハ地祭を被仰付天神地祇ヲ降拝シ		南海通ナンカイツウキ紀キ　巻之カンノ二十ニジュウ　讃サヌキ州シュウ新シン高松タカマツ府フ記キ
			藤堂トウドウ高虎タカトラ	助役ジョヤク	天正十七年正規大坂在勤之時豫州今治城主藤堂佐渡守高虎御対談有テ申サルヽハ今度今治御帰路ノ時我髙松ヘ御立寄有テ城地御見聞候テ給ヘト申サレシカハ（中略）、両将（高虎、如水）御下着有テ髙松ノ地見聞坐シ如水被仰ハ是究竟ノ地ニテ富貴繁昌トモニ備リ要害能ク諸方ノ船路便ヲ得テ国主ノ居城ニ相合タル地形ニテ候トテ誉給フ（中略）、正規安堵シテ此所ヲ城地ニ定メラルヽトカヤ
			黒田クロダ如水ジョスイ	助役ジョヤク
			黒田クロダ如水ジョスイ	助役ジョヤク	或説二細川越中守忠興又黒田如水縄張とも云いつれ可未詳也		讃羽ハネ綴遺集シュウ　上ジョウ（矢島町ヤジマチョウ教委キョウイ所蔵ショゾウ）
			細川ホソカワ忠興タダオキ	助役ジョヤク	或説二細川越中守忠興又黒田如水縄張とも云いつれ可未詳也		讃羽ハネ綴遺集シュウ　上ジョウ（矢島町ヤジマチョウ教委キョウイ所蔵ショゾウ）
			吉川広家キッカワヒロイエ	助役ジョヤク	縄張ナワバ		日本城郭大系「高松城」
			小早川隆景	助役ジョヤク	縄張ナワバ		日本城郭大系「高松城」
甲府城コウフジョウ	徳川トクガワ家康イエヤス	天正テンショウ17年ネン（1589）	徳川家康トクガワイエヤス	主君シュクン	一条小山二新造ノ御縄張ヲ沙汰セラル経営未ダ就ラズ		『甲斐カイコクシ国シ志シ』人物部ジンブツブ第九ダイキュウ
					神祖ノ御縄張卜云ヒ伝ヘケレバ		『甲斐国志』仏寺部第一
					天正十三テンショウジュウサンネン乙酉年家康公新城御縄張、一連寺を倉田と言所へ引移し、一連寺跡へ当新御城を築、此地を小山と言、普請は浅野左京、石垣は平岩主計頭、諸造作は鳥居土佐守		甲斐国カイコク歴代レキダイフ譜
			浅野左京アサノサキョウ
			平岩親吉	家臣カシン
			平岩親吉	家臣カシン	一條山地形之儀、其国之諸侍相触、普請可申付候、石垣積近日可差遣候之間、油断有間敷候、恐々謹言正月二七日　　　　家康（花押）平岩七之助殿		森川モリカワカンイチロウ勘一カンイチ郎ロウ氏シ旧蔵キュウゾウ文書モンジョ
広島ヒロシマ城ナカツジョウ	毛利モウリ輝テル元モト	天正テンショウ17年ネン（1589）	黒田クロダ如水ジョスイ	助役ジョヤク	黒田クロダ勘解由カゲユ功セイコウ者コウシャにて候ソウロウ間アイダ、相談ソウダン可カ申モウ候ソウロウとて、其ソ後孝コウ高タカ西国サイゴク下向ゲコウの次ツギに、広島ヒロシマの城シロを見ミせ申モウさる。		黒田クロダ家カフ譜フ　巻之カンノ八ハチ
					則ソク官カンベエ兵ヘイエイ衛ａを横目ヨコメに被ヒガイ差サ遣ツカ、広島ヒロシマの城シロ被ヒガイ取ト立タ候ソウロウ　縄張ナワバ官カン兵衛カンベエ殿℃ノ被ヒガイ仕シゴト候ソウロウ　御意ギョイにハ、あたりに川カワなど於オ有ア之ノハやがて城下ジョウカ江エド川カワなど入イ候ソウロウ様サマに見合ミア縄張ナワバすべき也ナリ　官カン兵衛カンベエに懇ネンゴに被ヒガイ仰オオ含フク候ソウロウ事コト		川角カワズミ太閤記タイコウキ　巻マキ四�C
					二宮ニノミヤ信濃シナノ守カミを奉行ブギョウとして、孝高の指麾をうけ、土方氏に命じて、土圭を以モッて日景を攷へ方ホウを弁へ、右社後市の位を正し、奥草を剃ソり繁蘆を刈カり、匠人鈎縄を投ナげて方面ホウメン勢覆を審シンギかにし高深遠近を量リョウり、		陰徳太平記イントクタイヘイキ　巻マ七十五ナナジュウゴ
			二宮ニノミヤ就シュウショク辰タツ	家臣カシン			陰徳太平記イントクタイヘイキ　巻マ七十五ナナジュウゴ
岡山城オカヤマジョウ	宇喜多秀家ウキタヒデイエ	天正テンショウ18年ネン（1590）	中村ナカムラ次郎ジロウ兵衛ヘイエイ	前田マエダ家臣カシン	城シロを改アラタめ築キヅかれ、近年キンネン安土アヅチの城シロに初ハジて出シュツ來ライし天守テンシュといふことを、爰コにもあげ造ツクられ、矢倉ヤグラ廣ヒロ間マ出仕シュッシ所ショ等ナド造営ゾウエイある。其ソ奉行ブギョウは中村ナカムラ二郎ニロウ兵衛ヘイエイといふ者モノ勤ツトめける。此コ二郎ニロウ兵衛ヘイエイは近頃チカゴロ秀家ヒデイエの室シツ家イエにつきて前田マエダ家イエより來ライりし者モノなれども、才サイありし者モノ故ユエ此コ事コトを是コレにまかせらる。此コ時トキに本城ホンジョウを以前イゼンより猶ナオ東ヒガシナなる岡山オカヤマの高タカみに移ウツし、石垣イシガキをつきあげ大川オオカワを引ヒて其ソ本城ホンジョウの下シタをめぐらし、天守テンシュを造ツクり櫓ヤグラを仕シゴト添ソける。		備前軍記ビゼングンキ　巻カン第ダイゴ五ゴ
肥前名護屋ヒゼンナゴヤ城ジョウ	羽柴ハシバ秀吉ヒデヨシ	天正テンショウ19年ネン（1591）	久野ヒサノ四ヨン兵衛ヘイエイ	黒田クロダ家臣カシン	肥前名護屋ヒゼンナゴヤに城シロを構カマへ給タマひける時トキ、諸ショ軍勢グンゼイの小屋コヤの地割チワを近臣キンシンに命メイじ給タマひけれどもはか行イず、是コレによって、孝コウ高タカに被ヒ仰オオ付ツケける。孝コウ高タカ是コレを奉タテマツて、四ヨン兵衛ヘイエイに此コ事コトオをはかり給タマひけるに、四ヨン兵衛ヘイエイ常ツネに銭ゼニを一貫イッカンづつ下人ゲニンに持モせけるが、其ソ銭ゼニを取ト出ダし、太閤タイコウの御前オンマエにて銭ゼニを以モッ、即時ソクジに差サ図ズを作ツクりける。所々トコロドコロ不フ宜ヨロ所トコロをば孝コウ高タカこれを改アラタて、秀吉公ヒデヨシコウに御オン目メに懸カる。秀吉公ヒデヨシコウ御意ギョイに応オウじたるよしにて大ダイに感カンゲキ悦エツし給タマひ、殊コト早速サッソク出来デキたりとて、其ソ智チ功セイコウを感カンじ給タマふ。	＊	黒田クロダカシンデン家臣伝カシンデン��　上ジョウ　久野ヒサノ四ヨン兵衛ヘイエイ伝デン
			黒田クロダ如水ジョスイ	天下普請テンカフシン		＊	黒田クロダカシンデン家臣伝カシンデン��　上ジョウ　久野ヒサノ四ヨン兵衛ヘイエイ伝デン
					其ソ縄張ナワバを孝高コウタカに命メイぜられ、孝コウ高タカ地チわりを定サダめらる。惣奉行ソウブギョウは、長政ナガマサに仰オオ付ツられ、		黒田クロダ家カフ譜フ　巻カン之ノ六ロク
					太閤タイコウ朝鮮征伐チョウセンセイバツのため、肥前国ヒゼンコク名護屋ナゴヤに在陣ザイジンすへしとて、かの地チに城シロを築キズかしむ、如水ジョスイこれを縄張ナワバして地形チケイを定サダムむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			黒田長政クロダナガマサ		御座所ゴザショ御オン普請フシン、黒田クロダ甲斐カイ守カミ、小西摂津コニシセッツ守カミ、加藤カトウ主計シュケイ被ヒ仰オオ出デ候ソウロウ、		相良サガラヨリフサ頼房ヨリフサ宛ア石田イシダ正マサズミ澄スミ書状ショジョウ
			小西行長コニシユキナガ
			加藤清正カトウキヨマサ
			加藤清正カトウキヨマサ		さる程ホドに太閤タイコウ秀吉公ヒデヨシコウ、去年キョネンより加藤カトウ主計シュケイ頭アタマを奉行ブギョウとして、肥前ヒゼンノ国クニ名護屋ナゴヤに城シロを築キズき		陰徳太平記イントクタイヘイキ　下ゲ　巻カン第ダイ七十七ナナジュウナナ
江戸城エドジョウ	徳川家康トクガワイエヤス	天正テンショウ20年ネン(1592)	小河オカワ清キヨ兵衛ヘイエイ家次イエツ	家臣カシン	（天正テンショウ）十八年ジュウハチネン関東カントウ御オン入国ニュウコクのときも、普請フシンの奉行ブギョウとなり、加カ々爪ツメ甚ジンゴロウ十郎ジュウロウ政セイジ尚ナオ、山本ヤマモト帯刀タテワキ成ナ行ユとおなじく仰オオをうけたまはりて、本城ホンジョウ西ニシ城ジョウをよび諸ショ士シの宅地タクチ、ならびに町割マチワリ等ナドのことをつとむ。		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン（小河オガワ家次のイエツグノコウ項）
			加々爪政尚	家臣カシン
			山本ヤマモト帯刀タテワキ成ナ行ユ	家臣カシン
			山本ヤマモト帯刀タテワキ成ナ行ユ	家臣カシン	江戸エド普請奉行フシンブギョウ天野アマノ清兵セイベエ、山本ヤマモト帯刀タテワキ所トコロより來ライ廿ニジュウ日ニチニ江戸エド普請フシンニ可カ参サン之ノ由ヨシ申モウ來ライ候ソウロウ		家忠日記イエタダニッキ　天正テンショウ二十年ニジュウネン三月サンガツ十六日ジュウロクニチ条ジョウ
会津若松アイヅワカマツ城ジョウ	蒲生氏郷ガモウジサト	文禄元年ブンロクガンネン（1592）	曽根ソネ内ナイ匠タクミ助スケ昌世マサヨ	武田タケダ遺臣イシン	曽根ソネ内ナイ匠ショウ等ナドに命メイじ甲州コウシュウ流リュウの縄張ナワバ等ナドを用モチて内外ナイガイの郭クルワを築キズき		新編シンペン会津アイヅ風土記フドキ巻カン之ノ十一�J
豊後ブンゴ　岡城オカジョウ	中川ナカガワ秀ヒデ成ナ	文禄ブンロク3年ネン（1594）	三宅六郎兵衛	家臣カシン	西北ニシキタ之ノ郭クルワ掛カ増マ地チ縄ナワヲ広ヒロめ普請フシン		中川氏年譜　附録　諸士系譜ショシケイフ
			三宅六郎兵衛	家臣カシン	御オン城シロ縄張ナワバリ　石田イシダ鶴ツル右衛門エモン、　同ドウ　三宅ミヤケ六郎ロクロウ兵衛ヘイエイ、　大手オオテ石垣イシガキ御オン普請奉行フシンブギョウ　山岸ヤマギシ金キン右衛門エモン重定シゲサダ		中川氏ナカガワシ年譜ネンプ　巻カン三サン　文禄三年ブンロクサンネン条ジョウ
			石田イシダ鶴右衛門ツルエモン	家臣カシン
			山岸ヤマギシ重定シゲサダ	家臣カシン
			丸山マルヤマ藤フジ左衛門サエモン	家カシン老ロウ	御オンジョウカ城下町ジョウカマチ割ワリ御オン定サダめ丸山マルヤマ藤フジ左衛門サエモンへ奉行ブギョウ仰オオせ付ツられ、道ミチの曲直キョクチョク、軍国グンコクの利害リガイを考カンガへ普請フシンを始ハジむ
丸亀城マルガメジョウ	生駒イコマ親オヤ正マサ	慶長ケイチョウ2年ネン（1597）	生駒イコマ親オヤ正マサ・一イチ正マサ	城主ジョウシュ	縄張ナワバリ		日本城郭大系「丸亀城マルガメジョウ」
			羽ハネ板イタ重三郎ジュウサブロウ	石工イシク	縄張ナワバリ		新修シンシュウ丸亀市史マルガメシシ
			松マツ倉イタクラ重政シゲマサ	筒井ツツイ遺臣イシン	讃岐サヌキコク國丸亀マルガメ之ノ城シロ、豊前ブゼン之ノ國クニ小倉コクラ之ノ城シロ、細川殿ホソカワドノ取ト立タ之ノ時分ジブン、彼カレ之ノ所トコロへ重政シゲマサ渡海トカイ有ア之ノ、相談ソウダン之ノ上ウエ縄張ナワバ之ノ口クチキ聞キ及オヨ候ソウロウ也ナリ、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉記マツクラキ
玖島クシマ城ジョウ	大村オオムラ喜キ前ゼン	慶長3年（1598）	原ハラ宗ソウハク伯	家臣カシン	則ソク家カシ士原ハラ宗ソウ伯ハク能ノウ風水フウスイを知シたるゆえ、此コ地チを考カンガしむるに、是コレ永々繁栄ハンエイの地チ成ナりと云イ		「大村オオムラ郷ゴウソンキ村ソンキ쨀�記」
宇和島城ウワジマジョウ	藤堂トウドウ高虎タカトラ	慶長ケイチョウ5年ゴネン（1600）	藤堂トウドウ弥次ヤジ郎ロウ	一族イチゾク	藤堂トウドウ弥次ヤジ郎ロウハ板島イタシマ普請フシンの捴奉行ブギョウの由ヨシなれは		高山公実録　慶長六年ケイチョウロクネン　按アン文ブン
鳥取城トットリジョウ	池田イケダ長吉ナガヨシ	慶長ケイチョウ5年ネン（1600）	堀ホリシ　某ボウ		長ナガ臣シン山本ヤマモト伊イヨ豫。武藤ムトウ掃部カモン等ナドも風雨フウウ寒暑カンショの日ヒを避サけず。毎日マイニチ普請フシン處トに詰ツ居イたり。堀ホリ(文字モジ欠ケツ）は殊更コトサラ普請フシンノの惣ソウ奉行ブギョウにて。土ツチ塵チリにまみれ勉ツトめけり。		因幡イナバ民ミンダンキ談ダン記キ　巻カン第ダイロク五ゴ　国主コクシュノブ之ノ部ブ五ゴ
			山本ヤマモトイヨ伊予イヨ	家臣カシン
			武藤ムトウ掃ソウジ部ベ	家臣カシン
			若ワカ桜サクラ七ナナ右衛門ウエモン	大工ダイク	先マつ本丸ホンマルの天守閣テンシュカクは（中略チュウリャク）匠タクミの棟梁トウリョウには。若ワカサクラ櫻サクラの七ナナ右衛門エモンと云イける聞キへぬ大工ダイクにて建タてけるとかや。
今治城イマバリジョウ	藤堂高虎トウドウタカトラ	慶長ケイチョウ5年ネン（1600）	渡辺ワタナベ勘兵カンヘイ衛エイ	家臣カシン	縄張ナワバ		日本城郭大系「今治城」
今治城イマバリジョウ	藤堂高虎トウドウタカトラ	慶長ケイチョウ5年ネン（1600）	藤堂トウドウ高虎タカトラ？	城主ジョウシュ	今治イマバリニ新シンニ城シロヲ築キズキ往々オウオウハ居城キョジョウニセント石畳イシダタミ堀溝ホリミゾ矩キク縄ナワ等ナド心ココロヲ用モチヒ給タマフ		高山公実録　年譜略ネンプリャク
仙台城センダイジョウ	伊達ダテ政宗マサムネ	慶長ケイチョウ5年ネン（1600）	伊達政宗ダテマサムネ	城主ジョウシュ	自ミズカら縄張りナワバリハジメ始ハジめ		日本城郭大系ニホンジョウカクタイケイ「仙台城センダイジョウ」
			後藤ゴトウ孫マゴ兵衛ヘイエイ	家臣カシン	同ドウ十一日ジュウイチニチ御オン城シロ之ノ御オン普請フシン初ハジ惣ソウ奉行ブギョウ後藤ゴトウ孫マゴ兵衛ヘイエイ川島カワシマ豊前ブゼン金森カナモリ内膳ナイゼン原ハラ次ツ右衛門ウエモン真マ柳ヤナギ十ジュウ介スケ		伊達ダテ政宗マサムネ記録キロク事蹟ジセキ考コウキ記、真シンザン山記キ
			川島豊前景泰	家臣カシン
			金森カナモリ内膳ナイゼン	蒲生ガモウ遺臣イシン
			原次右衛門	家臣カシン
			真柳マヤナギ十ジュウ介スケ	家臣カシン
岩国城イワクニジョウ	吉川キッカワ広ヒロ家イエ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	松岡マツオカ安右衛門ヤスエモン	家臣カシン	普請フシン奉行ブギョウ		岩国イワクニ市史シシ　上ジョウ
			祖ソシキ式九キュウ右衛門エモン	家臣カシン	普請フシン奉行ブギョウ
			二宮ニノミヤ兵助ヘイスケ	家臣カシン	普請フシン奉行ブギョウ
			吉田ヨシダ宗シュウ右衛門エモン	家臣カシン	普請フシン奉行ブギョウ
			二宮ニノミヤ佐渡サド	家臣カシン	普請フシン奉行ブギョウ
			吉川キッカワ広ヒロ家イエ	城主ジョウシュ	本文参照ホンブンサンショウ	＊
熊本城クマモトジョウ	加藤清正カトウキヨマサ	慶長6年（1601）	加藤清正カトウキヨマサ	城主ジョウシュ	肥後ヒゴ熊本城クマモトジョウは加藤清正カトウキヨマサの縄張ナワバにて		本阿弥ホンアミ行状記ギョウジョウキ　中チュウカン巻マキ一イチ八ハチ三サン
			加藤清正カトウキヨマサ	城主ジョウシュ	御城オンシロを茶臼山チャウスヤマへ御オン経営ケイエイ～御自身御オン縄張ナワバ有ア之ノ共トモ八月ハチガツより鍬クワ初ハジ有ア之ノ		藤フジ公コウ遺業イギョウキ記キ
			飯田イイダ直ナオ景ケイ	家臣カシン	石垣ハ加藤清正ノ一流アリ。彼家ノ士ニ飯田覚兵衛。三宅角左衛門ヲ両カクトシテ石垣ノ名人ト云シモノナリ。石垣ヲ築クニハ、幕ヲ張テ、一円ニ外人ニ見セズト云。今ハ町人ノワザトナリ、武士ハ皆其術ヲ不知。清正ノ築ケルハ大坂・尾州・肥後ノ熊本ナリ		鈐禄
			三宅角左衛門	家臣カシン			鈐禄
日出ヒデ城ジョウ	木下キノシタ延エンチョウ俊トシ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	細川ホソカワ忠興タダオキ	助役ジョヤク	（忠興タダオキは）竜王リュウオウより日出ヒジニ御オン出デ、木下キノシタ殿ドノ之ノ宅タクニ御オン入イ御オン加賀殿カガドノ対面タイメン被ヒ成ナ候ソウロウ折節オリフシ、右衛門ウエモン普請フシンン之ノ砌ミギリニ而テ縄張ナワバリりを御オン頼タノゆへ、御オン逗留トウリュウ被ヒ成ナ縄張ナワバリ被ヒ仰オオ付ツ候ソウロウ、且カハ城シロの南山ミナミヤマ近チカ候ソウロウ、此コ所トコロハ何時イツも後ウシロマキ巻可カ被ヒ成ナ候ソウロウ、御オン気遣キヅカ有ア間マ敷シキと被ヒ仰オオ候ソウロウ、夫ソより木キ付ツケへ御オン出デ被ヒ成ナ惣構ソウカマなど御オン縄張ナワバ有アて		綿考輯録　巻十七
杵築キヅキ城ジョウ	細川ホソカワ忠興タダオキ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	細川ホソカワ忠興タダオキ	城主ジョウシュ			綿考輯録　巻十七
津和野城ツワノジョウ・織部オリベ丸マル	坂崎サカザキ直ナオモリ盛モ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	浮田ウキタ織部オリベ	一族イチゾク（弟オトウト）			津和野ツワノ亀井記カメイキ
			井上イノウエ左近サコン時盛トキモ	真宗シンシュウ僧侶ソウリョ	御オン領主リョウシュ阪崎サカザキ出羽デワ守カミ殿ドノ、御城オンシロ御オン築チク之ノ折オリ柄ヘイ、了念リョウネン儀ギ、御懇意ゴコンイヲ以モッ、紀州キシュウ根来ネゴロ石垣師イシガキシ雇ヤト呉クレ候ソウロウ様ヨウ蒙命メイ、早速サッソク雇ヤト帰カエ申モウ候ソウロウ、		遍ヘンショウジ証ショウ寺テラ十一ジュウイチ世セイ井上イノウエ安海ヤスウミ筆録ヒツロク
			根来坊ネゴロボウ
			阿ア林ハヤシ坊ボウ
			南ミナミ湖ミズウミ坊ボウ
			酒井サカイヒロエモン広右衛門				津和野町史ツワノチョウシ
姫路城ヒメジジョウ	池田輝イケダテルマサ政セイジ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	伊木イキ長門守ナガトカミ忠タダシゲ繁シゲ	筆頭家老ヒットウカロウ	元来ガンライ城シ゛ョウチ䠰地狭隘キョウアイなれは伊イトウ木キ長門ナガトに命メイせられ再興サイコウある、伊イトウ木キ引ヒ縄ナワして五重ゴジュウの天主テンシュを作ツクり		池田イケダ家イエ履歴リレキ略リャク記キ
膳所城ゼゼジョウ	戸田トダ一イチ西ニシ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	藤堂トウドウ高虎タカトラ	天下普請テンカフシン	神君公に規画の事を命せらる		高山公実録　慶長ケイチョウ六年ロクネン　綱文コウブン
					公ニ規度ヲ命シ玉フ辞スルヲ免シ玉ハス公画図ヲ模シテ献シ玉フ神君ノ意ニ応シ感賞シ玉フテ即チ呈図ノ如ク城築成就スヘシトナリ	＊	高山公実録　年譜略ネンプリャク
					江エ州シュウ膳所ゼゼノ城シロ池イケヲ縄張ナワバシ並ナミ其ソ石垣イシガキヲ築キズカシム		高山公実録　年譜ネンプ
高知コウチ城ジョウ	山内ヤマウチ一イチ豊トヨ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	空ソラ鏡カガミ上人ショウニン	僧侶ソウリョ	地鎮ジチンサイハ五ゴ臺ダイ山ヤマ竹林チクリン寺ジ空クウ鏡カガミ上人ショウニン相アイ勤ツト。		大高坂城御普請之事
			月ツキミ峯ミネ和尚オショウ	僧侶ソウリョ	雪セッケイ蹊ケ寺テラの住持ジュウジ月ツキ峯ミネ和尚オショウ、大ダイ高坂コウサカを改アラタ河中カワナカ山ヤマと号ゴウす		大高坂城御普請之事
			百モモ々越前エチゼン安行アンコウ	信長ノブナガ遺臣イシン	高知コウチ開カイシ市イチ規模キボヲ定サダムム		土佐トサ名家メイカ系譜ケイフ155 高知コウチ百々ドド氏ウジ
					川カワ中山ナカヤマ之ノ築城縄張チクジョウナワバ百々ドド越前エチゼン安行ヤスユキ		御城オンシロ築チク旧記キュウキ　全ゼン
					八月ハチガツ初ショ、百々ドド越前エチゼンを被ヒ召メ（中略チュウリャク）、其ソ方ホウ儀ギ功セイコウ者コウシャ之ノ事コトニ候ソウロウ得エハ、此コ度ド城築ジョウチク諸事ショジ其ソ方ホウニ差サ任マカ候ソウロウ		御オン城シロ築チク紀キ
					慶長六年大高坂の古城を改て御築被成、縄張ハ百々越前也		大高坂城御普請之事
					御オン普請フシン之ノ中ナカ役付ヤクツ　御オン城シロ惣ソウ奉行ブギョウ　五ゴジュウヨン十四ジュウヨン歳サイ　百々ドド越前エチゼン　廿ニジュウ三歳サンサイ　同ドウ出雲イズモ　右ミギ父子フシ大ダイ高坂コウサカ相アイ詰ツ諸事ショジ申モウ付ツ候ソウロウ。出雲イズモ儀ギ、父チチニ相アイ加クワ勤ツト役ヤク仕シゴト候ソウロウ。越前エチゼンハ町割マチワ共トモ仕ツカマツ候ソウロウ
			百々出雲イズモ直チョク安アン	安行ヤスユキ長子チョウシ
			百々出雲イズモ直チョク安アン	安行ヤスユキ長子チョウシ	慶長ケイチョウ入国ニュウコク時トキ安行ヤスユキヲ助タスケ、高知城下町割マチワリヲ為ナス		土佐トサ名家メイカ系譜ケイフ155 高知コウチ百々ドド氏ウジ
福岡城フクオカジョウ	黒田クロダジョスイ長政ナガマサ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	黒田クロダ如水ジョスイ・長政ナガマサ	城主ジョウシュ	其ソ由ヨシを如水ジョスイ公コウと相ソウ議ギし、別ベツに城郭ジョウカクによろしかるべき地チを、処々ショショ見ミそなはし給タマふ（中略チュウリャク）慶長六年ケイチョウロクネンに、城郭ジョウカク営エイ作サクの事コト始ハジありしが（中略チュウリャク）、長政公ナガマサコウ城郭ジョウカクの造作ゾウサクをいそぎたまひ、みづからはかりいとなみ		筑前国チクゼンコク続ゾク風土記フドキ　巻之カンノ三サン
福岡城フクオカジョウ	黒田クロダジョスイ長政ナガマサ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	黒田クロダ如水ジョスイ・長政ナガマサ	城主ジョウシュ	福崎フクサキといふ処トコロ、如水ジョスイ長政ナガマサの心ココロに叶カナいし故ユエ、城シロ地チを見立ミタ経営ケイエイして、山ヤマに拠ヨりて城シロを築キヅき郭クルワをかまへ（中略チュウリャク）長政ナガマサみづから城郭ジョウカクの造作ゾウサクをはかりいとなみ		黒田家譜クロダカフ　巻カン之ノ十四ジュウヨン
福井城フクイジョウ	結城ユウキ秀康ヒデヤス	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	徳川トクガワ家康イエヤス	天下普請テンカブシン	九月（三月共云。）北庄（足羽郡）御城御築被仰付。御本丸・二之丸者　家康公御縄張。惣御郭者、吉田修理亮源好寛。奉行者清水丹後守孝正。諸大名御手伝。		国事叢記　第一ダイイチ
			吉田ヨシダ修理シュウリ好ヨ寛カン
			清水シミズ丹後タンゴ守カミ好正ヨシマサ
			水無瀬ミナセ兵庫ヒョウゴ		二ニノ丸マル・三サンの丸マル　縄張ナワバ		日本城郭大系「福井城」
			渋江シブエ清兵衛セイベエ正ショウ真シン		外郭ガイカク・加賀口カガグチ縄張ナワバ		日本城郭大系「福井城」
加納城カノウジョウ	奥平信昌	慶長6年（1601）	妻ツマ木キ長門ナガト守カミ頼イライ忠チュウ	信長ノブナガ遺臣イシン	信濃国シナノコク木曽キソ山ヤマの材ザイを伐バッサイ出ダすことをうけたまはり、また近江国オウミコク佐和山サワヤマ及オヨび美濃ミノ国コク加納城カノウジョウ普請フシンの奉行ブギョウをつとむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
豊後高田城ブンゴタカダジョウ	細川ホソカワ忠興タダオキ	慶長ケイチョウ6年ネン（1601）	細川忠興	城主ジョウシュ	有吉アリヨシ立タテユキ行YUKIハ芝崎シバサキ高田タカダ之ノ城シロを受ウ取ト、御普請オンフシン可カ仕シゴト旨ムネ被ヒ仰オオ付ツケ御オン指図サシズを以モッ御オン普請フシン申付モウシツケ候ソウロウ、其ソ比ヒ立タ行ユキハ豊前ブゼン御国オンクニ中チュウ検地ケンチの事コトを命メイせられ候ソウロウ、諸城ショジョウ御オン普請フシンの石場イシバ以下イカをも司ツカサしめ給タマふ、依ヨ之ノ諸事ショジ手テ賦フカツをなし高田普請タカダフシンは康正ヤスマサ司ツカサて相アイ勤ツト	＊	綿メン考コウ輯シュウ録ロク　巻カン十七ジュウナナ
			松井マツイ康コウセイ正セイ	室町ムロマチ幕臣バクシン
			有吉アリヨシ立タ行ユキ	検地ケンチ奉行グンブギョウ
豊後佐伯城ブンゴサエキジョウ	毛利モウリ高政タカマサ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	市田イチダ祐定ユウサダ	信長ノブナガ遺臣イシン	縄張ナワバ		鶴ツル藩ハン略史リャクシ、佐伯サエキ古老コロウ物語モノガタリ
			宝珠ホウジュ	山伏ヤマブシ	土工ドコウ監督カントク		南郡ミナミグン郷土史キョウドシ談ダン
			羽山勘左衛門	石垣師	石垣イシガキシ師シ		佐伯サエキ茶飲チャノ話ハナシ
久保田クボタ城ジョウ	佐竹サタケ義ギ宣センデン	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	佐竹サタケ義ギ宣センデン	城主ジョウシュ	縄張ナワバ		日本城郭大系「久保田城クボタジョウ」
小倉城コクラジョウ	細川忠興ホソカワタダオキ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	細川忠興	城主ジョウシュ	慶長七ケイチョウナナ年ネン、小倉コクラを御オン居城キョジョウニ可カ被ヒ成ナと被ヒ思オボ召メ、正月ショウガツ十五日ジュウゴニチ鍬初クワハジ被ヒ仰オオ付ツケ候ソウロウ、廿ニジュウ六七ロクナナ日ニチ之ノ比ヒ、小倉コクラニ御オン越コシ被ヒ成ナ御オン縄張ナワバ被ヒ仰オオ付ツケ、御オン家中カチュウニも丁場チョウバの割ワリ被ヒ仰オオ付ツ候ソウロウ		綿考輯録　巻十七
小倉城コクラジョウ	細川忠興ホソカワタダオキ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	松マツ倉イタクラ重政シゲマサ	筒井遺臣	讃岐サヌキコク國丸亀マルガメ之ノ城シロ、豊前ブゼン之ノ國クニ小倉コクラ之ノ城シロ、細川殿ホソカワドノ取ト立タ之ノ時分ジブン、彼カレ之ノ所トコロへ重政シゲマサ渡海トカイ有ア之ノ、相談ソウダン之ノ上ウエ縄張ナワバ之ノ口クチキ聞キ及オヨ候ソウロウ也ナリ、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉記マツクラキ
唐津城カラツジョウ	寺沢広テラサワヒロタカ高タカ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	松マツ倉イタクラ重政シゲマサ	筒井遺臣	松倉豊後守代、所々城縄張被致候（中略）肥後國高來郡嶋原之城幷濱城、同ドウコク國クニ唐津城カラツジョウ、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉記マツクラキ
伊予松山城イヨマツヤマジョウ	加藤カトウ嘉明ヨシアキ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	足立アダチ重信シゲノブ	筆頭家老ヒットウカロウ	普請奉行フシンブギョウ？		日本城郭大系「松山城」
鹿児島城カゴシマジョウ	島津家久シマヅイエヒサ	慶長ケイチョウ7年ネン（1602）	江ヱ夏ナツ友トモ賢ケンジン	帰化キカミンジン明人	今イマの府城フジョウは、慶長七年ケイチョウナナネン、慈ジアイ眼メ公コウ、所トコロ築チクなり、公コウ、預ヨめ投トウキュウ化カの明人ミンジン江夏エナツ友トモ賢ケンジンに命メイじて、此コ地チを卜ボクせしめらる、友トモ賢ケン占ウラナして曰イワ、是コレ四ヨン神カミ相応ソウオウの地チにして大吉ダイキチなり、於オ是コレ屋形ヤカタを巽タツミ位クライに向ムカイて構カマへ、鹿児島カゴシマ御オン内ウチより、府フ治オサを此コレに徒トホして、千年センネン不抜フバツの基キソとなし給タマへり		三国サンゴク名勝メイショウ図絵ズエ（一イチ）
日ヒ之ノ嶽タケ城ジョウ（平戸ヒラド古城コジョウ）	松浦マツウラ隆信タカノブ	慶長ケイチョウ8年ネン（1603）	松倉マツクラ重政シゲマサ	筒井遺臣	同ドウ（肥後ヒゴ）國クニ松浦マツウラ肥前ヒゼン守カミ殿ドノ平戸ヒラド之ノ城シロ構カマも肥前ヒゼン守カミ殿トノより松倉マツクラへ御オン頼タノ縄張ナワバ也ナリ		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉記マツクラキ
彦根ヒコネ城ジョウ	井伊イイ直ナオ勝カツ	慶長ケイチョウ8年ネン（1603）	早川ハヤカワ弥ヤヨイ総ソウ左衛門サエモン幸コウフク豊トヨ	武田タケダ遺臣イシン	鐘カネ之ノ丸マル縄張ナワバ、御オン城シロ中チュウ第ダイイチ一イチ能ノウ出来デキ申モウ候ソウロウ而、縦タテ京橋キョウバシ口クチら人数ニンズウ何ナニホド程ホド押オ詰ツ候ソウロウ而も、二重ニジュウ三重サンジュウニ弓ユミ鉄砲テッポウ打ウ払ハラ、能ノウ天下テンカ無双ムソウ之ノ要害ヨウガイと早川ハヤカワ弥ヤヨイ惣ソウ左衛門ザエモン毎度マイド自慢ジマン被ヒガイ申モウ候ソウロウ由ヨシ、[惣ソウ而]御オン当城トウジョウハ信州シンシュウ川中カワナカ嶋シマニ能ノウ縄張ナワバ似ニ申モウ候ソウロウ由ヨシ		「井伊年譜イイネンプ」「金キン亀カメ山ヤマ伝記デンキ」
			早川ハヤカワ弥ヤヨイ総ソウ左衛門サエモン幸コウフク豊トヨ	武田タケダ遺臣イシン	御城オンシロ取ト立タ申モウ縄張ナワバ被ヒガイ致イタ候ソウロウシュウ衆、横地ヨコチ修理シュウリ・石原イシハラ主シュゼン膳・孕ハラ石イシ源ゲンエモン右衛門・早川ハヤカワ弥ヤヨイ惣ソウ左衛門ザエモン、右ミギ四人ヨニン相談ソウダンニ而シ縄張ナワバ被ヒガイ致イタ候ソウロウ
			横地修理吉晴	家臣カシン
			石原主膳由次	家臣カシン
			孕石泰時	武田タケダ遺臣イシン
			井伊直継	城主ジョウシュ	右近ウコン大夫タイフ（井伊直継）代ダイ大ダイ権現ゴンゲン様サマ御オン縄張ナワバ御オン指図サシズにて、今イマの彦根ヒコネ江エ御オン城シロを被ヒガイ移ウツ候ソウロウ由ヨシ及オヨ承ウケタマワ候ソウロウ		「井伊年譜イイネンプ」「彦根藩ヒコネハン井伊家イイケ文書モンジョ60383」
			徳川トクガワ家康イエヤス	主君シュクン			「井伊年譜イイネンプ」「彦根藩ヒコネハン井伊家イイケ文書モンジョ60383」
			犬塚イヌツカ忠チュウ次ジ	幕臣バクシン	二ニジョウ條ジョウをよび彦根城ヒコネジョウ普請フシンのとき、そのことにあづかる		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			細野ホソノ右近ウコン大夫ダユウ	幕臣バクシン	有ア釣ツ命メイ改築カイチク江エ州シュウ彦根城ヒコネジョウ時ジ（中略チュウリャク）加クワ監カンサツ吏カンリ之ノ列レツ		「鷲ワシ峰ミネ文集ブンシュウ」
			妻ツマ木キ長門ナガト守カミ頼イライ忠チュウ	信長ノブナガ遺臣イシン	信濃国シナノコク木曽キソ山ヤマの材ザイを伐バッサイ出ダすことをうけたまはり、また近江国オウミコク佐和山サワヤマ及オヨび美濃ミノ国コク加納城カノウジョウ普請フシンの奉行ブギョウをつとむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
徳川トクガワ伏見城フシミジョウ	徳川トクガワ家康イエヤス	慶長ケイチョウ9年ネン（1604）	藤堂トウドウ高虎タカトラ	天下普請テンカフシン	此年公神君の命を奉して伏見城水の手の丸を縄張し給ふ		高山公実録　慶長ケイチョウ九年キュウネン　綱文コウブン
					伏見ノ城水郭規度ヲ公ニ命セラレシ		高山公実録　年譜略ネンプリャク
					神君シンクン公コウニ命メイシテ城シロ州シュウ伏見フシミノ城シロ水ノ手ノ丸ノ縄張ヲシ其石垣ヲ築シム		高山公実録　年譜ネンプ
萩城ハギジョウ	毛利モウリ輝テル元モト	慶長ケイチョウ9年ネン（1604）	毛利モウリヒ秀ｈｉｄｅ元モト	一族イチゾク	御城縄張、東の方は吉川如兼儀、西の方は毛利宰相秀元公御縄張也		故実抜粋
			三浦内左右衛門		六月ロクガツ朔日ツイタチ、御オン縄張ナワバ始ハジにて（中略チュウリャク）、吉川キッカワ蔵人クロウド（後ゴ号ゴウ如ジョ兼ケン）御オン縄張ナワバ、御オン作事奉行サクジブギョウ三浦ミウラ内ナイ左右衛門サエモン、		毛利モウリ三代サンダイ実録ジツロクコウショウ考証　慶長ケイチョウ九年キュネン十一月ジュウイチガツ十六日ジュウロクニチジョウ条ジョウ
			吉川ヨシカワ広家ヒロイエ	家臣カシン
					御城縄張、東の方は吉川如兼儀、西の方は毛利宰相秀元公御縄張也		故実抜粋
					又マタ二月ニガツ二十ニジュウ日ニチ、広家ヒロイエ公コウヨリ松岡マツオカ安右衛門ヤスエモン・祖式ソシキ九キュウ右衛門ウエモン・二宮兵ニノミヤヘイスケ介スケヘ連名レンメイニテ賜タマフ書ショニ、其ソ元モト普請フシン之ノ儀ギ何程ナニホドニ候ソウロウ哉ヤ、各カク辛労シンロウ之ノ通トオ能ノウ可カ申モウ聞キ候ソウロウ、次ツギ指月シゲツ山上サンジョウ之ノ御オン城シロ御オン普請フシン被ヒガイ仰オオ付ツ而ジ縄張ナワバ可カ仕シゴト由ヨシ被ヒガイ仰オオ出デ候ソウロウ、重々ジュウジュウ辞退ジタイ候ソウロウヘ共トモ、御意之ギョイノ事コト候間ソウロウアイダ、去サ十八日ジュウハチニチ縄張ナワバ仕シゴト候ソウロウ、		慶長ケイチョウ九年キュウネン二月ニガツ廿ニジュウ日ニチ付ツケ　吉川キッカワ広家ヒロイエ書状ショジョウ
							吉川ヨシカワ家カフ譜フ　慶長ケイチョウ九年キュウネン条ジョウ
					縄張ナワバ吉川ヨシカワ如ジョ兼カ様サマ・益田マスダ牛庵ギュウアンエ被ヒガイ仰オオ付ツ、南ミナミノ御門ゴモン牛庵ギュウアン、東ヒガシノノ御門ゴモン如ジョ兼カ様サマニテ、六月ロクガツ朔日ツイタチ御オン縄張ナワバ初ハジ候ソウロウ、御オン普請奉行フシンブギョウ三浦ミウラ内ナイ左衛門サエモン・佐渡サド善ゼン内ナイエ被ヒガイ仰オオ付ツトアリ、御オン縄張ナワバノ事コト詳ショウサイニスヘカラス
			佐渡サド善ゼンナイ内ナイ
			益田マスダ牛庵ギュウアン	家臣カシン
江戸城エドジョウ	徳川トクガワ秀ヒデ忠チュウ	慶長ケイチョウ11年ネン（1606）	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	城主ジョウシュ	江戸御造営の時先捴御縄ハ台徳公御自身遊バされ候大手下乗橋西丸外桜田半蔵門にかけて悉く台徳公の御縄なり		高山公実録　事蹟ジセキ合ア考コウリョ
			小幡景憲	武田遺臣	四つ谷ヨツヤ門モンの続ツヅき木戸キド飡ク違チガ門モンハ小畑コバタ勘兵衛カンベエ昌マサ盛モ縄ナワなり		高山公実録　事蹟ジセキ合ア考コウリョ
			藤堂トウドウ高虎タカトラ	天下普請テンカフシン	公専ら規画の事に預り給ふ		高山公実録　慶長ケイチョウ十一年ジュウイチネン　綱文コウブン
					江戸御城作事の時高虎仰をうけたまはり縄張の事にあつかり且石垣を築		高山公実録　寛永系譜
					其縄張可仕候		高山公実録　玉置覚書
					江城経営本城ハ矩縄元ノ如シ二三ノ丸ハ藤堂高虎ノ縄張ヲ以テ郭内ヲ広クシ		高山公実録　御年譜拾遺、編年集成
					藤堂和泉守高虎今般江城修築ノ矩縄ヲ沙汰スル		高山公実録　編年集成
					平川口竹橋の辺藤堂佐渡守高虎縄なり		高山公実録　事蹟合考
					慶長ケイチョウ十一年ジュウイチネン江エ城シロノ経営ケイエイアリ公コウ規キハン縄ナワヲ奉タテマツリ専モッパラ是コレヲ役ヤクシ玉タマフ		高山公実録　名張家乗
			小河オガワ家次イエツ	家臣カシン	のち台徳院タイトクイン殿トノにつかへたてまつり、慶長ケイチョウ四年ヨネン西ニシジロ城シロの普請フシンを奉行ブギョウし		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			貴志正久	家臣カシン	慶長ケイチョウ元年ガンネン、御オン普請奉行フシンブギョウとなり		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			神田正俊シュン	家臣カシン	江戸城エドジョウ石垣イシガキをよび所々トコロドコロの普請フシンを奉行ブギョウし、また町割マチワリ等ナドの事コトを沙汰サタす		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			石川重正シゲマサ（重次）	家臣カシン	のち台徳院タイトクイン殿トノにつかへたてまつり（中略チュウリャク）、また御オン普請フシン奉行ブギョウをつとむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			伏屋為タメ長ナガ	秀吉ヒデヨシ遺臣イシン	豊臣太閤トヨトミタイコウにつかへ普請奉行フシンブギョウをつとめ（中略チュウリャク）、其ソ後ゴ東照宮トウショウグウにめされて御オン普請奉行フシンブギョウをつとめ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
駿府城スンプジョウ	徳川家康トクガワイエヤス	慶長ケイチョウ12年ネン（1607）	佐久間サクマ河内カワチ守カミ政マサミ実ジツ	家臣カシン	普請奉行、伏見フシミの町奉行マチブギョウ等ナドを勤ツトむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン、寛永カンエイ諸ショ家系図カケイズ伝デン
			佐久間サクマ河内カワチ守カミ政マサミ実ジツ	家臣カシン	三枝サエグサ助右衛門スケエモン昌マサヨシ吉キチ、山本ヤマモト新シン五左衛門ゴエモン正成マサナリ、瀧タキ川ガワ豊前ブゼン守カミ忠チュウ往オウライ、佐久間サクマ河内カワチ守カミ政セイジ實ジツ、山城ヤマシロ宮内クナイ少ショウ輔スケ忠久タダヒサ奉行ブギョウタリたり。		駿スンプ國コク雑ザツ志シ
			山本ヤマモトシゲナリ重成	家臣カシン
			山城忠久ヤマシロタダヒサ
			三枝サエグサ昌吉マサキチ	家臣カシン
			滝川タキガワ豊前ブゼン守カミ忠征タダマサ	滝川タキガワ遺臣イシン
			滝川タキガワ豊前ブゼン守カミ忠征タダマサ	滝川タキガワ遺臣イシン	天正テンショウ十二年ジュウニネンより豊臣トヨトミ太閤タイコウにつかへ、使ツカイバン番バンを呼ヨび普請奉行フシンブギョウをつとむ。（中略チュウリャク）十ジュウゴネン三サン年ネン駿府城スンプジョウ普請フシンの時トキ奉行ブギョウをうけたまはり、		寛政重修諸家譜
			福島フクシマ為タメ基キチ	家臣カシン	為タメ基モト駿府スンプ、江戸エドにをいて御オン普請奉行フシンブギョウをつとむ		寛政重修諸家譜、寛永カンエイ諸ショ家系図カケイズ伝デン
松江城マツエジョウ	堀尾ホリオ吉晴ヨシハル	慶長ケイチョウ12年ネン（1607）	堀尾ホリオ吉晴ヨシハル、忠チュウ氏ヨシウジ	城主ジョウシュ	作サク憚ハバカ我等ワレラ見立ミタ候ソウロウハ、亀田カメタ村ムラ(山ヤマ）可ヶ然ゼン奉タテマツ存ゾン候ソウロウ		松江マツエ亀田山カメダヤマ千鳥チドリ城シロ取ト立タ之ノ古コセツ説セツ
			堀尾ホリオ吉晴ヨシハル、忠チュウ氏ヨシウジ	城主ジョウシュ	吉晴ヨシハル城地ジョウチヲ改アラタムト欲ホッシテ、息ムスコ出雲イズモ守カミ忠氏タダウジ並ナラニ家臣カシント倶グニ、末次スエツグノ郷サト極楽寺ゴクラクジノ山ヤマヲ城地ジョウチト定サダムム		雲ウン陽ヨウ大ダイ数スウ録ロク
			小瀬甫オセホアン庵アン	軍学者グンガクシャ	堀尾ホリオ帯刀タテワキ殿ドノ江エ罷マカ出デ申モウ候ソウロウ（中略チュウリャク）新城シンジョウ築チク被ヒ申モウ候ソウロウ刻コク、縄張ナワバリ幷ナラビニ町割マチワ等ナド、雲ウンシュウ州シュウ府フ松江マツエ与ヨ改アラタ申モウ義ギ、甫庵ホアン仕シゴト旨ムネ御座ゴザスロウ候ソウロウ		小瀬甫庵オゼホアン由緒書ユイショガ
大和ヤマト二見城フタミジョウ	松倉マツクラ重政シゲマサ	慶長ケイチョウ13年ネン（1608）	松倉マツクラ重政シゲマサ	城主ジョウシュ	松倉マツクラ豊後ブンゴ守カミ代ダイ、所々トコロドコロ城シロ縄張ナワバ被ヒガイ致イタ候ソウロウ、大和ヤマト國クニ宇ウ知チ郡グン二見フタミ之ノ城シロ、是コレハ大坂オオサカ御オン陣ジン以前イゼン、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉マツクラキ記
丹波タンバ亀山城カメヤマジョウ	岡部オカベ長盛ナガモリ	慶長ケイチョウ14年ネン（1609）	山岡ヤマオカ景ケイ長カゲナガ	山岡景隆一族？	おほせをうけて丹波タンバ国コク亀山城カメヤマジョウの普請フシンを奉行ブギョウスす		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
丹波タンバ亀山城カメヤマジョウ	岡部オカベ長盛ナガモリ	慶長ケイチョウ14年ネン（1609）	藤堂高虎トウドウタカトラ	天下普請テンカフシン	丹波の国佐々山亀山の両城伏見膳所の城右の城々の縄張も御仰により遊ハし候		高山公実録慶長１１年条　玉木覚書
篠山城シノヤマジョウ	松平マツダイラ康ヤス重シゲ	慶長ケイチョウ14年ネン（1609）	藤堂高虎トウドウタカトラ	天下普請テンカフシン	丹波の国佐々山亀山の両城伏見膳所の城右の城々の縄張も御仰により遊ハし候		高山公実録慶長１１年条　玉木覚書
					縄度ノ事モ弥考フヘキトナリ	＊	高山公実録　年譜略リャク
					丹州佐々山ノ城ノ縄張ス		高山公実録　年譜ネンプ
					丹波国佐々山の城地御見立		高山公実録　家譜、忠勤録
					丹波タンバ篠山ササヤマ城ジョウの縄張ナワバ御オン普請フシン相ソウダン勤ツト申モウ候ソウロウ		高山公実録　采女家乗、石田才助家乗
					笹ササ山ヤマジョウ御城オンシロ御オン取ト立タニ付ツ、縄張ナワバリハ藤堂トウドウ和泉イズミ守カミ高虎タカトラ也ナリ、家臣カシン渡部ワタベ勘兵衛カンベエ縄張ナワバリ之ノ巧者コウシャナレハ被ヒ召メ連ツ悉コトゴト相アイ勤ツト		篠山城記シノヤマジョウキ
			渡辺ワタナベ勘兵カンヘイ衛エイ
			池田イケダ輝テルマサ政セイジ		御城オンシロ御オン取ト立タ之ノ節セツ、御普請オンフシン惣ソウ奉行ソウブギョウ池田イケダ三サン左衛門サエモン殿ドノ（中略チュウリャク）、御オンン縄張ナワバ奉行ブギョウ藤堂トウドウ和泉イズミ守カミ
			内藤ナイトウ忠清タダキヨ	幕臣バクシン	九月クガツ丹波国タンバコク篠山ササヤマノ城シロ石垣普請イシガキフシン出来デキ之ノ後アト（中略チュウリャク）、普請奉行フシンブギョウ内藤ナイトウ金キン左サ衛門エモン駿河スルガへ来キ		当代記トウダイキ　５巻マキ
			内藤ナイトウ忠清タダキヨ	幕臣バクシン	御オン普請奉行フシンブギョウハ藤堂トウドウ和泉イズミ守カミ、松平マツダイラ大隅オオスミ守カミ、玉虫タマムシ対馬守ツシマカミ、石川イシカワ八ハチ左サ衛門エモン、内藤ナイトウ金キン左サ衛門エモン被ヒ仰オオ付ツ候ソウロウ		譜フ諜チョウホウ余録ヨロク　４２　松平マツダイラ周防スオウ守カミ条ジョウ、聞モンケン見集シュウ　坤ケンコン巻カン、篠山城記シノヤマジョウキ、吉備キビ温故オンコチシン 56、
			松平重勝シゲカツ	幕臣バクシン
			玉虫タマムシ対馬守ツシマカミ	幕臣バクシン
			石川イシカワ八ハチ左衛門サエモン	幕臣バクシン
高岡タカオカ城ジョウ	前田マエダ利リ長トシナガ	慶長14年（1609）	橋本ハシモト宗ソウ右衛門エモン	大工ダイク	二の丸土居脇に、門一つ、同二の丸両の隅に櫓二つ申し付けたく候。これははや、橋本宗右衛門承り候て、内々越し候うえ、申し候由候。その他は作事所これ無き由申したく候		慶長14年９月14日付ツケ利長トシナガ書状ショジョウ
			前田利長	城主ジョウシュ			慶長14年９月14日付ツケ利長トシナガ書状ショジョウ
					（利長トシナガ公コウ）関野セキノへ御オン出デ有アて御オンサシズ指図サシズ被ヒ仰オオ付ツ	＊	三サン壺ツボ聞キ書ガ　六ロク下ゲ
					せんとの志シろとりのゑつに、やしきハりのさしつをつきあわせ候ソウロウて此コ方ホウへもちてこし候ソウロウへく候ソウロウ、大方オオカタ此コ方ホウにてみ候ソウロウて、きにあわす候ソウロウ所トコロ候ソウロウハゝ、たんかう可カ申モウ候ソウロウ	＊	慶長ケイチョウ１４年ジュウヨネン４月ガツ２２日ニチ付ヅ神尾カミオ宛アテ利長トシナガ書状ショジョウ
			神尾カミオ図書トショ	家臣カシン		＊	慶長ケイチョウ１４年ジュウヨネン４月ガツ２２日ニチ付ヅ神尾カミオ宛アテ利長トシナガ書状ショジョウ
			長チョウ連龍	客将キャクショウ	高岡タカオカノ城シロハ、利長公トシナガコウ、高山タカヤマ南坊ナンボウ長チョウ如ジョアン庵ニ被ヒ仰オオ談ダン、縄張ナワバリ有アテ、四十日シジュウニチニ御オン城シロ出来デキト云々ウンヌン / 此コ時トキ城シロ縄ナワヲ高山南坊長如庵ニ命メイス		袂タモト草クサ、越エツ登ト賀ガ三州サンシュウ志シ
			高山タカヤマ右近ウコン	客キャクショウ将			袂タモト草クサ、越エツ登ト賀ガ三州サンシュウ志シ
					御城オシロは高山タカヤマ南ナンボウ坊に、利長トシナガ公コウ仰オオ付ツけられ、縄張ナワバリりすとなり		松雲マツクモ公コウ夜話ヤワ
					慶長ケイチョウ十四年ジュウヨネン酉トリの歳トシ高山タカヤマ南坊ナンボウに縄張ナワバリ被ヒ仰オオ付ツケ、関セキノ野ノに新城シンジョウを被ヒ築チク		重ジュウ輯シュウ雑談ザツダン
							瑞ズイ龍リュウ公コウ御オン年表ネンピョウ（加越能カエツノウ文庫ブンコ）
							国コクショ初ショ遺文イブン（加越能カエツノウ文庫ブンコ）
			倶利伽羅明王院南光坊	僧侶ソウリョ	高岡城地祭の事、はや倶利伽羅明王院へ申し付け、執行致し候間、この由、芳春院殿へ被申べく候		慶長14年５月17日付ツケ利長トシナガ書状ショジョウ
			吉田先右衛門	陰陽インヨウ師シ	右陰陽師吉田先右衛門義、於江戸芳春院様御祈祷就被仰付候、瑞龍院様御隠居被遊候刻、高岡御城御地祭之義、南光坊ニ被仰付候処、芳春院様被為聞召、現在之御祈祷之義ハ陰陽師之役ニ御座候、沙門ニ被仰付候ハ不可然被為思召候、吉田右衛門を御国江被遣候間、早々罷越御地祭仕直可申旨、芳春院様以御意、高岡へ罷越御祈祷相勤、御城出来色々致拝領候由、		斎藤四郎左衛門覚書（『温故集録』所収ショシュウ）
名古屋城ナゴヤジョウ	徳川トクガワ義直ヨシナオ	慶長ケイチョウ14年ネン（1609）	牧マキ助右衛門スケエモン長ナガカ勝カツ	滝川タキガワ遺臣イシン	（慶長ケイチョウ十三年ジュウサンネン）十一月ジュウイチガツ、東ヒガシ照テ公コウ、牧マキ助スケ右衛門エモン信次ノブツギをして、移城イジョウの地チを卜ボクせしめらる　（中略チュウリャク）　十六日ジュウロクニチ、助右衛門スケエモン、名古屋ナゴヤに赴オモムき、名古屋ナゴヤ、古渡フルワタリ、及オヨ小牧コマキの三サン城ジョウセキ蹟アトを検ケンするに、柳ヤナギヶ城ジョウの故地コチを以モッ可カとし、復命す。		尾ビ藩ハン世セイキ記キ（上ジョウ）
					十五年ジュウゴネン正月ショウガツ、東ヒガシ照テ公コウ、名古屋ナゴヤに来臨ライリン、築城チクジョウ縄張ナワバを見ミタマウ給ふ。二月ニガツ、牧マキ助右衛門スケエモン、滝川タキガワブンゴ豊後ブンゴ守カミ、佐久間サクマ河内カワチ守カミ、山城ヤマシロ宮内クナイ少輔ショウスケ、村田ムラタ権ゴン右衛門エモンを以モッ、築城奉行チクジョウブギョウとせらる。		尾ビ藩ハン世セイキ記キ（上ジョウ）
					奉タテマツ命イノチ来ク尾ビシュウ州名古屋ナゴヤ、掌ショウアク経営ケイエイ		士ブシ林ハヤシ沂洄（台ダイ徳院トクイン殿ドノ御オン実ジッキ紀キシュウも類似ルイジ）
					駿府スンプヨリ御オン普請フシン奉行ブギョウ牧マキ助スケ右ミギエ門モン罷マカ越コシ地割チワ今日キョウ検地ケンチ縄張ナワバヲ始ハジム		事蹟ジセキ録ロク　（当代トウダイ記キ、蓬左遷府記稿、敬ソンケイ公コウ実録ジツロク、創業ソウギョウ記キ略リャク、兵ヘイ家イエ茶話サワ、尾ビヨウ陽ヨウ始カイシ君クン知チも類似ルイジ）
					先般センパン助スケ右衛門エモン長ナガカ勝カツをして。其ソ地チを検テンケン点テンせしめらる。		台徳院殿御実紀
					同年ドウネン二月ニガツ二日フツカ　御普請オンフシン奉行ブギョウ　牧マキ助スケ右衛門エモン、瀧川タキガワ豊前ブゼン守カミ、佐久間サクマ河内カワチ守カミ、山城ヤマシロ宮内クナイ少ショウ輔スケ、村田ムラタ権ゴン右衛門エモン		蓬ヨモギ左ヒダリ遷セント府フ記キ稿ゲンコウ　慶長ケイチョウ十四年ジュウヨネン二月二日ニガツフツカ条ジョウ　（編年ヘンネン大略タイリャクも類似ルイジ）
			佐久間政実	幕臣バクシン
			山城ヤマシロ忠久タダヒサ	幕臣バクシン
			村田ムラタ権ケンリ右衛門ウエモン	幕臣バクシン
			滝川忠征	滝川遺臣タキガワイシン
			滝川忠征	滝川遺臣タキガワイシン	天正テンショウ十二年ジュウニネンより豊臣トヨトミ太閤タイコウにつかへ、使ツカイバン番バンを呼ヨび普請奉行フシンブギョウをつとむ。（中略チュウリャク）十五年ジュウゴネン尾張オワリコク國クニ名護屋ナゴヤ城ジョウの普請フシンにも奉行ブギョウをつとむ。		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
弘前城ヒロサキジョウ	津軽ツガル信ノブ枚マイ	慶長ケイチョウ15年ネン（1610）	沼田ヌマタ面メン松マツ斉Ψ	兵法者ヒョウホウシャ、易者エキシャ	二月十五日、～　此所二ツ石と申山ニて松茂り候処、御城地ニ御見立被成候、天文者の由沼田面松斉、出地を卜し申候由、弘前と御改候		本藩明實録
					地形の吉凶は天文の功者に御尋御遊候由、其頃天文学は沼田面松斉易者之由、		奥富士物語上巻
					右御城之儀前年名人ト者ニ被仰付、亀ヶ岡并長松寺構と三ヶ所御目論にて一・二・三と御書付占方被仰付候処、卜者申上候ハ、一は亡る意有、三は洪水之意有、二ハ可然と申候故、今之御城地へ築せられ候、		封内事実秘苑
			津軽信枚	城主ジョウシュ	同ドウ十五ジュウゴネン庚コウシン戌イヌ年ネン当トウ御オン城シロ築キズ（中略チュウリャク）、太守タイシュ信ノブ牧マキ公コウ御オン縄ナワ　東海トウカイ吉キチ兵衛ヘイエイ（実名ジツメイ不詳フショウ）奉タテマツ補佐ホサ之ノ　奉行ブギョウ宮舘ミヤダテ文ブン左衛門サエモン（同上ドウジョウ）　竿サオ奉行ブギョウ谷口タニグチ仁ジン兵衛ヘイエイ（同上）　下シモ場バの間アイダを打ウ築キズ方ホウ石垣イシガキ共トモに伊藤イトウ六右衛門ロクエモン祐ユウ嘉ヨシ、服部ハットリ孫助マゴスケ（実名不詳ジツメイフショウ）其ソ外ゲ下カシ司４奉行ブギョウ役者ヤクシャ其ソ姓名セイメイを不フ伝デンの間アイダ闕カ之ノ。		津軽ツガル一統志イットウシ　巻カン第八ダイハチ
			東海吉トウカイキチ兵ヘイ衛エイ	兵法者ヒョウホウシャ
			宮舘文左衛門	家臣カシン
			谷口仁兵衛	家臣カシン
			伊藤イトウ祐ユウ嘉カエイ	家臣カシン
			服部ハットリ孫助マゴスケ	家臣カシン
伊賀上野城イガウエノジョウ	藤堂高虎トウドウタカトラ	慶長ケイチョウ16年ネン（1611）	渡辺ワタナベ内膳ナイゼン	家臣カシン	此コ城築ジョウチクハ渡辺ワタナベ内膳ナイゼン藤堂トウドウ右京ウキョウ矢倉ヤグラ大ダイ右衛門エモン是コレヲ司ツカサドル		高山公実録　年譜ネンプ略リャク
			藤堂トウドウ右京ウキョウ	家臣カシン
			矢倉ヤグラ大ダイ右衛門ウエモン	家臣カシン
			矢倉ヤグラ大ダイ右衛門ウエモン	家臣カシン	艮ウシトラ隅スミノ二重ニジュウ櫓ヤグラハ（中略チュウリャク）縄張ナワバヲスルトナリ		高山公実録コウザンコウジツロク
津ツ城ジョウ	藤堂高虎トウドウタカトラ	慶長ケイチョウ16年ネン（1611）	藤堂トウドウ高虎タカトラ	城主ジョウシュ	津ツの城シロ同時ドウジに御オン普請フシンに御オン取ト懸カり御自身ゴジシンの御オン縄張ナワバにて		高山公実録　玉置タマキ覚オボ書ガ
石田陣屋イシダジンヤ（福江フクエ古城コジョウ）	五島ゴトウ盛モ利リ	元和ゲンナ2年ネン（1615）	松倉マツクラ重政シゲマサ	筒井遺臣	松倉豊後守代、所々城縄張被致候（中略チュウリャク）五ゴ嶋シマ淡路アワジ守カミ殿ドノ右ミギ同意ドウイにて、松倉マツクラ渡海トカイ有ア之ノ、縄張ナワバ極キワり、普請フシン役人ヤクニン石切イシキリ其ソ外ソト之ノ者モノ迄マデ、嶋原シマバラより遣ハケンし取ト立タる也ナリ、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉マツクラ記キ
石田陣屋イシダジンヤ（福江フクエ古城コジョウ）	五島ゴトウ盛モ利リ	元和ゲンナ2年ネン（1615）	寺沢テラサワ志摩シマ守カミ広ヒロ高タカ	助役ジョヤク			日本城郭大系ニホンジョウカクタイケイ「石田陣屋イシダジンヤ」
島原城シマバラジョウ	松倉マツクラ重政シゲマサ	元和ゲンナ2年ネン（1615）	松倉マツクラ重政シゲマサ	城主ジョウシュ	松倉豊後守代、所々城縄張被致候（中略チュウリャク）肥後ヒゴ國クニ高タカ來ライ郡グン嶋原シマバラ之ノ城シロ幷濱ハマ城ジョウ、		嶋原シマバラ一揆イッキ松倉マツクラ記キ
高槻城タカツキジョウ	土岐トキサダヨシ定義	元和3年（1617）	花房ハナブサ職ショク則ソク	幕臣バクシン	高槻城タカツキジョウ御城オンシロ御オン普請奉行フシンブギョウ　　　　　花房ハナフサ五郎左衛門ゴロウザエモン殿ドノ　　　　　多羅尾タラオ久キュウ八ハチドノ殿ドノ　　　　　長野ナガノ蔵人クロウド丞ジョウ殿ドノ　　　御オンダイカン代官ダイカン衆シュウ　　　　　　増マスシマ嶋シマ左内殿サナイドノ		永井家文書ナガイケモンジョ、徳川実記トクガワジッキ
			多羅尾タラオ久ヒサ八�光ミツマサ雅マサ	藤堂トウドウ家臣カシンイチゾク？
			長野ナガノ蔵人クロウド丞ジョウ	幕臣バクシン
明石城アカシジョウ	小笠原オガサワラ忠政タダマサ	元和ゲンナ4年ネン（1618）	都築ツヅキ為タメ政マサ	幕臣バクシン	（元和ゲンナ）四年ヨネン右近ウコンダユウ大夫タユウ忠真が領地リョウチ播磨ハリマ国クニ明石アカシに新城シンジョウを築チクのときも、鈞命メイレイをうけたまはりて村上ムラカミ三サン右衛門エモン吉正ヨシマサ建部タテベ三十サンジュウロウ郎政長マサナガとともにかの地チにおもむき、これを奉行ブギョウスす。		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			村上ムラカミ三右衛門サンエモン吉正ヨシマサ	小早川コバヤカワ遺臣イシン	（元和ゲンナ）四年ヨネン小笠原オガサワラ右近ウコン大夫タイフ忠チュウ真シンが領地リョウチ播磨国ハリマコク明石アカシに新城シンジョウを築キズくのとき、都築ツヅキ弥イヤ左衛門サエモン為政タメマサ、建部タテベ三十郎サンジュウロウ政長マサナガと共トモに彼カ地チにおもむく		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			建部与十郎政長	幕臣バクシン	（元和ゲンナ）四年ヨネン小笠原オガサワラ右近ウコン大夫タイフ忠チュウ真シンが封フウ地リョウチ明石アカシに新城シンジョウを築キズにより、十月ジュウガツ政長マサナガ仰オオをうけたまはりてかしこにおもむく		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			本多ホンダ忠政タダマサ	幕臣バクシン	美濃ミノ守カミ殿トノ明石アカシへ両度リョウド御オン越コシ方々カタガタ御見ゴケンブン分ワ（中略チュウリャク）、美濃ミノ殿トノ御オン相談ソウダン縄張ナワバ被ヒガイ成ナ、城取シロトリの地形チケイ木図モクズ絵図エズニして江エ府フへ言上ゴンジョウ（中略チュウリャク）、御オン要害ヨウガイ出来デキ候ソウロウて其ソ九月クガツより御自分ゴジブンニ而テ御オン作事サクジ有ア之ノ	＊	笠カサ系ケイ大成タイセイ附録フロク本田ホンダ家記カキ　四十ヨンジュウ
					美濃ミ守ノカミ様サマ、姫路ヒメジより明石アカシへ御オン越コシ、諸ショ所ショ御オン見立ミタ被ヒ成ナ候ソウロウ（中略チュウリャク）、則ソク美濃守ミノカミ様サマ御オン相談ソウダン縄張ナワバにて城ジョウチク築チクの地形チケイ旁カタワ絵図エズに被ヒ成ナ、	＊	御当家ゴトウケ続ゾク史シ
					縄ナワヒキ引ハ本多ホンダ美濃守ミノカミ忠政タダマサ也ナリ		御オン当家トウケ末マツショ書ショ　明石アカシ新城シンジョウ図ズ添ソ書ガ
徳川トクガワ大坂城オオサカジョウ	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ6年ネン（1620）	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	城主ジョウシュ	台徳院ダイトクイン様サマ未ミマンノ夏中ナツジュウ御オン在京ザイキョウ被ヒガイ遊アソ初秋ショシュウ大阪オオサカ御オン城シロ之ノ御オン縄張ナワバに被ヒガイ為ナ成ナ候ソウロウ		高山公実録　延宝西島留書
			徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	城主ジョウシュ	御城オンシロ廻マワ各カク同道ドウドウ仕シゴト、見ミ及オヨ候ソウロウ処トコロ、御オンサシズ指図サシズ如ジョ御オン絵図エズ、追オ手テの御オン門モン・たまつくりの御オン門モン・京口キョウグチの御門オンモン其ソ外ソト土橋ドバシの様子ヨウス、絵図エズにて御オンこのミの如ゴトく	＊	元和六年ゲンナロクネン案紙アンシ（３７）、（５１）
			藤堂トウドウ高虎タカトラ	天下普請テンカフシン		＊	元和六年ゲンナロクネン案紙アンシ（３７）、（５１）
					公ニ命シテ縄張ヲセシメ並其石垣ヲ築カシム		高山公実録　年譜
					大阪故墟の城廓御取立古跡を被改糾御縄張		高山公実録　忠勤録
					高虎公も御談合にて御縄張御究メ被成		高山公実録　延宝西島留書
					大阪オオサカ御城オシロ縄張ナワバ御ゴ普請フシン		高山公実録　采女家乗
			堀ホリ直之ナオユキ	直ジキシン臣シン	元和ゲンナ六年ロクネン大坂城オオサカジョウ修シュウリ補ホテンの時トキ、加々爪民ミンブ部少ショウ輔スケ忠澄、日下部クサカベ大隅オオスミ守カミ宗ムネ好ヨ、村上ムラカミ三サン右衛門エモン吉正ヨシマサ等ナドとともに仰オオをうけたまはりて、これを監カンサツし		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン（堀直之ホリナオユキの項コウ）
			加々爪忠澄	直臣ジキシン
			村上ムラカミ吉ヨシ正マサ	直臣ジキシン
			日下部クサカベ宗ムネ好ヨ	直臣ジキシン
			日下部クサカベ宗ムネ好ヨ	直臣ジキシン	東照宮トウショウグウにつかへたてまつり（中略チュウリャク）、そののち御オン普請フシン奉行ブギョウをつとめ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			戸田トダ氏ウジ鉄テツ	直臣ジキシン	去キョネン月ツキ晦日ミソカ大坂オオサカへ罷マカ越コ、戸田トダ左門サモン御オンふしん奉行衆ブギョウシュウ申モウ談ダンワ		元和六年案紙（３７）
			戸田トダ氏ウジ鉄テツ	直臣ジキシン	寛永カンエイ元年ガンネン大坂城オオサカジョウ修造シュウゾウのことを奉行ブギョウスす		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
江戸城エドジョウ（北キタ丸マル石垣イシガキ他ホカ）	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ6年ネン（1620）	松平忠重	家臣カシン	元和ゲンナ四年ヨネン紅葉山モミジヤマ御オン堀ホリの普請フシンを役ヤクし、六年ロクネン北丸キタマル営エイ作サクのことを承ウケタマワる（中略チュウリャク）、寛永カンエイ六年ロクネン西ニシ城シロの石垣イシガキ及オヨび鍛冶カジ橋ハシ外ソトの堀普請ホリフシンを承ウケタマワり（中略チュウリャク）、十五年ジュウゴネン六月ロクガツ九日ココノカ仰オオを承ウケタマワりて駿府スンプ城シロの普請フシンを勤ツトムむ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
浜田城ハマダジョウ	古田フルタ重治シゲハル	元和ゲンナ6年ネン（1620）	古田重治	城主ジョウシュ	家老カロウ用人ヨウニン等ナドト城地ジョウチノ御ゴ評議ヒョウギアリテ（中略チュウリャク）是コレ要害ヨウガイノ地チ也ナリトテ、此コ地チニ決定ケッテイセラル、其ソ頃コロ北条家ホウジョウケノ浪人ロウニン軍師グンシ松田マツダ武ブダユウ太夫タユウ、滝山タキヤマ一学イチガク等ナド縄張ナワバリヲ致イタス		浜田城記ハマダジョウキ
			松田マツダ武タケ太夫タユウ	北条ホウジョウ遺臣イシン
			滝山タキヤマ一イチ学ガク
			古市久馬
			古市久馬		軍師瀧山市学古市久馬北條家浪人松田武太夫之縄張也		濱田故事記
			今村一正	算数サンスウ家イエ	石州亀山城也大膳君使–正監築城事賜外套–領		衣笠南翁墓碑 (台東区谷中・玉林寺)
二条城ニジョウジョウ	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ７年ナナネン（1621)	藤堂トウドウ高虎タカトラ	天下普請テンカブシン	元和ゲンナ五年ゴネン京キョウ二条ニジョウの御オン城シロ御オン縄張ナワバ高虎公タカトラコウヘ被ヒ仰オオ付ツ終日シュウジツ御オン目メ論ロンのうへにて絵図エズを被ヒ成ナ候ソウロウ　（謹ツツシ按アンに「二条城ニジョウジョウ拓タク脩シュウの事コト宗シュウ国史コクシにいえる如ゴトく七年ナナネンよりの事コトなるへし公コウの様サマを製セイシし進ススめ給タマふは元和ゲンナ五年ゴネンなれとも宗シュウ国史コクシも此処ココに引ヒく今イマこれに従シタガひここにあけて見ミやすからしむ」）	＊	高山公実録　延宝西島留書
二条城ニジョウジョウ	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ７年ナナネン（1621)	犬塚平右衛門忠次	幕臣バクシン	二ニジョウ條ジョウをよび彦根城ヒコネジョウ普請フシンのとき、そのことにあづかる		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
和歌山ワカヤマ城ジョウ	徳川トクガワ頼ヨリノブ宣センデン	元和ゲンナ7年ネン（1622）	藤堂トウドウ高虎タカトラ	助役ジョヤク	是コレ歳サイゲツ将軍ショウグン命メイ曰イワ、聞キ和歌山ワカヤマ城ジョウ甚ハナハ陋コロウ隘アイロ、宜ヨロ闢修シュウリ之ノ、因イン賜タマ銀ギン二千ニセンガン貫カン、乃スナワ請セイキュウ藤堂高虎トウドウタカトラ、謀ハカリゴト経営ケイエイ之ノ、		南紀ナンキ徳川トクガワシ史
和歌山ワカヤマ城ジョウ	徳川トクガワ頼ヨリノブ宣センデン	元和ゲンナ7年ネン（1622）	藤堂トウドウ高虎タカトラ	助役ジョヤク	是コレ年トシ　将軍家ショウグンケより銀ギン二千ニセン貫カン目メを賜タマふ紀キシュウ府フ城ジョウあさま成ナ様サマに被ヒガイ　聞キ召♀候ソウロウ間アイダ石垣イシガキ等ナド　思オモ召メままに御オン普請フシン可カ被ヒガイ成ナ旨ムネ也ナリ御オン城シロ南之ミナミノ丸マル縄張ナワバは後ノチに藤堂トウドウ和泉イズミ守カミ紀キシュウ府フへ見ミマワ廻マワに被ヒガイ参マイたるとき帯刀タテワキと相談ソウダンありし也ナリ		南紀ナンキ徳川トクガワシ史
亀ヶ岡カメガオカ城ジョウ	津軽ツガル信ノブ枚マイ	元和ゲンナ8年ネン（1622）	森内左兵衛	家臣カシン	森内モリウチ左門サモン　右ミギ先祖センゾ高橋タカハシ左衛門サエモン佐サ儀ギ、（中略チュウリャク）慶長年中ケイチョウネンチュウ苗字ミョウジ名乗ナノ被ヒ下ゲ置オ、森モリ内ウチ左ヒダリ兵衛ヘイエイ繁シゲキチ吉与ヨ相アイ改アラタ、（中略チュウリャク）元和ゲンナ年中ネンチュウ亀ヶ岡カメガオカ御オン城ジョウ築チク之ノ節セツ、惣ソウ奉行ブギョウ被ヒ仰オオ付ツケ、		国文学コクブンガク研究資料館ケンキュウシリョウカン所蔵ショゾウ津軽家ツガルケ文書モンジョ1373
亀ヶ岡カメガオカ城ジョウ	津軽ツガル信ノブ枚マイ	元和ゲンナ8年ネン（1622）	大湯彦右衛門	家臣カシン	普請奉行フシンブギョウ		津軽編覧日記ツガルヘンランニッキ
徳川トクガワ大坂城オオサカジョウ	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ９年ネン（1623）	藤堂高虎トウドウタカトラ	天下普請テンカブシン	高虎公タカトラコウ摂セッツ州シュウ大阪オオサカへ御オン越コシ御オン城郭ジョウカクの内ウチ少スク広ヒロ取ト繕ツクロ之ノ縄張ナワバ等ナド従シタガ両君リョウクン台ダイ翰ショカンを被ヒ成ナ下シタ大阪オオサカへ御オン差サ越コシ其ソ御オン差サ図ズの通ツウ石イシ峯ミネを御オン築キズ悉コトゴト成功セイコウ大樹タイジュ公コウ御オン感カン不フ斜ナナ也ナリ		高山公実録　忠勤録チュウキンロク
徳川トクガワ大坂城オオサカジョウ	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	元和ゲンナ９年ネン（1623）	徳川トクガワ秀忠ヒデタダ	天下普請テンカブシン	大御所オオゴショサマ様サマ最前サイゼン大坂オオサカへ被ヒ為ナ　成ナ、御城オンシロ之ノなわはり被ヒ　仰オオ付ツケ、		元和九年ゲンナキュウネン八月ハチガツ十一ジュウイチ日付ニチツ山内ヤマウチ忠義タダヨシ書状ショジョウ
江戸城エドジョウ西丸ニシマル御殿ゴテン	徳川トクガワ家光イエミツ	寛永カンエイ元年ガンネン(1624)	佐久間サクマショウカン将ショウ監カントク	家臣カシン	西丸御殿ニシマルゴテンの普請奉行フシンブギョウハ佐久間サクマ将ショウ監カントクにてありし		備前老人物語ビゼンロウジンモノガタリ
江戸城エドジョウ（外郭ガイカク）	徳川トクガワ家光イエミツ	寛永カンエイ13年ネン(1635)	佐久間サクマ実ジツ勝カツ	家臣カシン	寛永カンエイ九年キュウネン十月ジュウガツ三日ミッカ御オン作事サクジ奉行ブギョウとなり（中略チュウリャク）、十七年ジュウナナネン五月ゴガツ二十一ニジュウイチ日ニチさきに本城ホンジョウ造営ゾウエイの事コトに預アズるのところ、速ソクドに成ナし事コトを賞ショウせられ黄金オウゴン二十枚ニジュウマイをたまふ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			朝比奈アサヒナ正重マサシゲ	家臣カシン	寛永カンエイ九年キュウネン七月ナナガツ二日フツカ惣ソウ御オン普請フシン奉行ブギョウとなり、自然シゼン御陣オンジンなどの時トキ、御オン先サキに参マイり小屋コヤ場バあるひは道路ドウロをもはからふべきむね仰オオをかうぶる		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			加カ々爪ツメ忠チュウ澄スミ	家臣カシン	(寛永カンエイ）八年ハチネン町奉行マチブギョウに轉テンジじ（中略チュウリャク）、十三年ジュウサンネン七月ナナガツ二十七ニジュウナナ日ニチ先サキに石垣イシガキ及オヨび堀普請ホリフシンの奉行ブギョウをつとめしにより黄金オウゴン二十枚ニジュウマイを賜タマふ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
			堀ホリ直之ナオユキ	家臣カシン	（寛永カンエイ）八年ハチネン九月クガツ町奉行マチブギョウとなり（中略チュウリャク）、十三年ジュウサンネン七月ナナガツ二十七日ニジュウナナニチ隍壘の普請フシンを奉行ブギョウせしかば、黄金オウゴン二十枚ニジュウマイをたまふ		寛政カンセイ重ジュウ修シュウ諸家ショカ譜フメン
小松城コマツジョウ	前田マエダ利トシイエ常ジョウ	寛永カンエイ16年ネン(1639)	滝タキ長チョウ兵衛ヘイエイ	家臣カシン	滝タキ長チョウ兵衛ヘイエイ小松コマツへ往オウライ御オン作事サクジ可カ申付モウシツケ旨ムネニテ、滝タキ小松コマツへ罷マカ越コシ、御オン城シロ中ナカへ入イ、縄張ナワバリ究キワメ、堀ホリ塀ヘイナトヲ申付モウシツケル内ウチニ又マタ御オン絵図エズモ来クル	＊	新シン山田ヤマダ畔アゼ書カ（加越能文庫カエツノウブンコ）
赤穂城アコウジョウ	浅野アサノ長ナガ直ナオ	慶安ケイアン元年ガンネン（1648）	近藤コンドウ正純マサズミ	軍学者グンガクシャ	赤穂城アコウジョウの経営ケイエイをも管カンし		赤城アカギ年鑑ネンカン
					赤穂アコウノ城ジョウ塁ルイハ小幡オバタ景ケイ憲ケンポウノ門モンテイ近藤コンドウ三郎サブロウ左衛門サエモンガ築城チクジョウノ法ホウを用モチヒ　山本ヤマモト道ミチ鬼オニガ小円ショウエンの規キソク矩ニ合アテ築キズケル城シロト云イフ		赤穂アコウ義臣ギシン伝デン
					赤穂城アコウジョウ　本モトは屋敷ヤシキなりしを故コ内ナイ匠タクミ頭アタマ　三郎左衛門サブロウザエモンに命メイじて縄張ナワバせしめ城シロを築キズけりと		西山ニシヤマ紀キ聞モン
					正純マサズミ受命ジュメイ於オ君キミ而テ経始ケイシ赤穂アコウ城郭ジョウカク経之営ケイエイ之ノ		浅野アサノ長ナガナオ直行ギョウ業ゴウ条目ジョウモク
					守カミ令レイ公コウ命メイ家臣カシン近藤コンドウ正純マサズミ城郭ジョウカク度量ドリョウ
					近藤コンドウ正純マサズミ自ジ東方トウホウ初ハツ本城ホンジョウ縄張ナワバ也ナリ
					築チク営ａ矩キク縄張ナワバ近藤コンドウ三郎サブロウ左衛門サエモンイ尉タイイ正純マサズミ
		承応ジョウオウ2年ネン（1653）	山鹿素行ヤマガソコウ	軍学者グンガクシャ	十月ジュウガツ十五日ジュウゴニチ、太守タイシュ二郭ニクルワの虎トラ口クチを縄張ナワバす。僕ボクを招マネきて談ダンず、太守タイシュ自ミズカら其ソの地チに臨ノゾみ、群臣グンシン列レツび供キョウす。僕ボク間縄マナワを取トり改アラタめ直ナオす。		山鹿ヤマガ素行ソコウ年譜ネンプ

表２（参考）　町場・寺社の縄張担当者一覧
町場マチバ・寺社ジシャ	領主リョウシュ	成立セイリツ年代	縄張担当者	関係・出自	表記	絵図	出典

今井寺内	河瀬兵部丞	1530年代	河瀬兵部丞	浅井遺臣、真宗僧侶	今井村ト申処ハ。兵部ト申一向坊主ノ取立申新地ニテ候。此兵部器量ノ者ニテ四町四方ニ堀ヲ堀リ廻シ。土手ヲ築キ。内ニ町割ヲ致シ。方々ヨリ人ヲ集メ。家ヲ作ラセ。国中ヘノ商等イタサセ。又ハ牢人ヲ呼集メ置キ申候。		大和記
					只今ノ今井郷ハ家すチハ二三十軒計ノ小里ナリケルヲ正冬筑キ立テ大郷トナシ又新ニ一道場ヲ栄立シテ河瀬入道兵部房ヲ住職タラシム川井氏カ介立ニテ其胤今井一郷ノ檀那寺ナリ正冬一族幷兵部等ヲ先トシ千餘人四方ニ堀リホリ土居筑キ小櫓ナトヲ構ヘ		和州十市城主氏姓傳
					其比織田信長公本願寺顕如上人と御不和ニ付、交戦之砌、今井兵部房右尾崎喜助等上人江御味方仕、今井外側二重堀を構、		今井町惣年寄由緒書
貝塚寺内	卜半斎了珍	天文14年（1545）	卜半斎了珍	根来僧	貝塚ハ往古五丁余ノ松原ナリ（中略）、此地ニ集ル人ニ相議シ京都ノ落人右京坊ヲ根来寺ヨリ迎ヘ住持トス、其本姓ノ貴キト才徳ノ高キヲ尊ンテ長トス、右京坊ヲ卜半斎ト改ム、天文十九年草庵ヲ再興シ弥陀ノ絵像ヲ安置シテ頗宗風ヲ興ス		貝塚寺内基立書
新所城	関信盛	天正11年（1583）	関信盛		十一年八月、信盛縄張して関ノ地蔵ニ出城ヲ築、家臣岩間七左衛門、同刑部両人奉行として町割普請等堅固ニすと云々		九々五集
			岩間七左衛門	家臣
			岩間刑部	家臣
天満寺内町		天正13年（1585）	羽柴秀吉		翌四日秀吉御自身ニ御出有テ縄打ヲサセラルル也。		宇野主水日記　天正13年5月3日条
方広寺大仏殿	羽柴秀吉	天正14年（1586）	浅野長吉	家臣	大仏御屋敷縄打わたり申し候間、大かたの事、弾正殿へ台所御馬屋内と申しながら、勝手を御談合申すべき旨を入魂仕り候。数寄屋の事は、我々才覚申すべく候。		千利休書状
方広寺大仏殿	羽柴秀吉	天正14年（1586）	千利休	家臣			千利休書状
博多町割		天正14年（1586）	久野四兵衛	黒田家臣	此の砌、はかたの町荒申候間、町ハり仕候得と、天下より官兵衛殿迠被仰渡候間、則四兵衛方檢者ニてハり申候		豊前覚書
		天正14年（1586）	久野四兵衛	黒田家臣	秀吉公九州を平らげ帰り給ひし時、筑前国博多の町わりを孝高に命じ給ひしに、孝高四兵衛に其事を司どらしむ。其時博多の町は兵火に焼て、其跡は草ふかくして、町を割べき縦横も定がたかりしに、四兵衛思案して、ふるき井の有所を尋て、其井を以て屋敷の有所を定め、町の経営をなしければ、速にはかゆきける。		黒田家臣伝　上　久野四兵衛伝
		天正15年（1587）	黒田如水	家臣	六月十一日より、秀吉公博多町を立んとて指図を書かせたまひ、翌十二日より町わりをしたまふ。其経営は黒田孝高に仰付らる。	＊	筑前国続風土記　巻之四
			黒田如水	家臣	秀吉公是をあはれみ、其里の老人共を呼出し、博多の町を十町四方に定め、竪横の小路を割て、民屋を営み作るべしとて、孝高と石田治部少輔三成両人に命せらる。		黒田家譜　巻之四
			石田三成	家臣			黒田家譜　巻之四
			石田三成	家臣	関白殿是を御憐みあり、絵図を極められ、石田治部少輔・小西摂津守・瀧川三郎兵衛・長束大蔵大輔・山崎志摩守を奉行にて、在所の者共へ金銀多く与へられ、町々再興せられけり。	＊	北肥戦誌　巻之卅二
			瀧川雄利、	家臣		＊	北肥戦誌　巻之卅二
			長束正家、		六月十一日町の差圖を被書、十二日より町わりあり。町わりの奉行は、瀧川三郎兵衛、長束大蔵、山崎志摩守、小西摂津守なり。下奉行三十人ありて、縄張を定めければ、邑民よろこびあへりける。	＊	黒田家譜　巻之四
			山崎片家、		奉行は瀧川三郎兵衛、長束大蔵大輔、山崎志摩守、小西摂津守等也。下奉行三十人あり。		筑前国続風土記　巻之四
			小西行長		同（六月）十日ニ関白様博多ノアト可有御覧トテ（中略）、同十一日ヨリ、博多町ノサシ圖ヲ書付ラレテ、十二日ヨリノ町ワリ也、博多町ワリ奉行衆事　瀧川三郎兵衛トノ　長束大蔵トノ　山崎志摩トノ　小西摂州　此五人ナリ	＊	宗湛日記
			羽柴秀吉	城主		＊	宗湛日記
					（秀吉は）七月十九日、日曜日に、博多の古くからの住民たちに対し、地所と街路の区割りを行うことに決めた。（中略）司祭は彼（秀吉）がその船上から地割りのために綱を張るように命じているのを見、		フロイス日本史　第十五章
					関白殿下ハ、シモノ国々ヲ区分シタル後ニ、博多ノ市街ヲ再ヒ建築セシメ、且自ラ居所及道路ノ画図ヲ作ラント欲シタル時	＊	日本西教史
広島城下町	毛利輝元	天正17年（1589）	平田屋惣右衛門	町人頭	其平田屋惣右衛門といふハ本国出雲にて（中略）、後に惣右衛門とあらため広島開発の時毛利殿の招にしたかひ当地に来り、此所に於て家地三十間を賜ハり町人頭となり町中の支配をなせり　　毛利殿此惣右衛門を呼びよせられしハまたく城普請町割なとやうの事に工なりけるをのこゆゑもハら其事にとりつかハれけるよしなり		「知新集」巻五
江戸城下町	徳川家康	天正18年（1590）	天野三郎兵衛康景	家臣	八月御入国の々ち（中略）奉行職故のごとし		寛政重修諸家譜
			板倉勝重	家臣	（天正）十八年八月（中略）関東の代官、小田原の地奉行、江戸の町奉行をかねつとむ		寛政重修諸家譜
			板倉勝重	家臣	大権現関東八州を領じ給ふ時、江戸の町奉行となる		寛政重修諸家譜
			福島為基	家臣	為基駿府、江戸にをいて御普請奉行をつとむ		寛政重修諸家譜
			福島為基	家臣	為基壮年の時、駿河・江戸におゐて御普請奉行をつとむ		寛永諸家系図伝
			青山常陸介忠成	家臣	東照宮関東御入国の御催あるにより、忠成御先参り、あらかじめ諸事を沙汰すべきむねおほせをかうぶり、江戸におもむく。		寛永諸家系図伝
			内藤清成	家臣	本多佐渡守正信と共に関東諸務の事を奉行すべきむね仰をかうぶる		寛永諸家系図伝
方広寺大仏殿	豊臣秀頼	慶長3年（1598）	前田玄以	家臣	豊臣秀頼、山城方廣寺大佛殿に鎭守を創建せんとす、是日、繩張あり、		慶長三年九月十五日条綱文
方広寺大仏殿	豊臣秀頼	慶長3年（1598）	前田玄以	家臣	傳聞、大仏東山仁八棟作ノ社頭建、如北野社云々、徳善院昨日罷越ナワハリ云々、其ヨリ徳善院直ニ仁和寺御室ナワハリニ越云々		義演准后日記　慶長三年九月七日条
岩国城下町	吉川広家	慶長6年（1601）	吉川広家	城主	横山屋敷分、広家公御自身御配分、御手伝松岡安右衛門・祖式九右衛門・二宮兵介・吉田宗右衛門・若林藤兵衛・下善左衛門、錦見は松岡・祖式・草野豊後		岩邑年代記　慶長六辛丑
			松岡安右衛門	家臣
			祖式九右衛門	家臣
			二宮兵助	家臣
			吉田宗右衛門	家臣	予ジメ家臣松岡安右衛門・祖式九右衛門・二宮兵助・吉田宗右衛門・若林藤兵衛・下善左衛門・草野豊後・小野三郎右衛門ト云者ニ命ジテ、横山・錦見・川西ニ諸侍ノ屋敷割ヲ定メシム		玖珂郡志
			若林藤兵衛	家臣
			下善左衛門	家臣
			草野豊後	家臣
			小野三郎右衛門	家臣
駿府城下町	徳川家康	慶長12年（1607）	彦坂九兵衛光正	家臣	のち駿府の町奉行となり		寛政重修諸家譜
			彦坂九兵衛光正	家臣	同十四年彦坂久兵衞光政、畔柳壽學ヲ奉行トシテ、繩張シテ今ノ町ヲ割ラシメ賜ヒシト云、今ノ町ノナレルハ、友野宗善ガ力ナリ、宗善ハ代々府ノ町人ノ頭ニテ、町年寄友野與左衞門トイヘル者ノ祖ナリ		駿河国新風土記（六）国府、駿府記
			畔柳寿学
			友野宗善	町方頭人
松江城下町	堀尾吉晴	慶長12年（1607）	小瀬甫庵	軍学者	堀尾帯刀殿江罷出申候（中略）新城築被申候刻、縄張幷町割等、雲州府松江与改申義、甫庵仕旨御座候		小瀬甫庵由緒書
佐賀　城下町	鍋島直茂	慶長13年（1608）	鍋島市佑	家臣	此時御家中屋敷町小路立つ、奉行鍋島市佑		鍋島勝茂公譜考補
名古屋城下町	徳川義直	慶長14年（1609）	小野寺源太		名古屋御引越ノ節名古屋地割被仰付相勤		蓬左遷府記稿　慶長十四年二月二日条
名古屋城下町	徳川義直	慶長14年（1609）	三沢藤三		御城御普請ノ節名古屋町割ノ儀被仰付相勤		蓬左遷府記稿　慶長十四年二月二日条
伊賀上野城下町	藤堂高虎	慶長16年（1611）	田中林斎	家臣	此町割ハ田中林斎石田清兵衛岸田覚右衛門是ヲ司ル		年譜略
			石田清兵衛	家臣
			岸田覚右衛門	家臣
堺　町割	長谷川藤廣	元和元年(1614)	風間六右衛門	法華宗徒？	地割奉行	＊	堺手鏡
平野環濠		元和2年（1615）	末吉吉安	代官	家康凱旋の後吉安を二條城に召し（中略）、代官を命じ、且又平野荘の町割をあらため、光源寺を再建すべき旨を命ぜられた。		平野郷町誌
日光東照宮	徳川秀忠	元和2年（1615）	天海僧正、藤堂高虎、本多正純	家臣	幕府、南光坊天海ヲ日光山ニ遣シテ、祖廟ヲ経営セシメ、本多正純、藤堂高虎ヲ以テ、其奉行トナス、是日、天海縄張ヲナス		元和二年十月二十五日条　綱文
					此日天海僧正縄張をす、本多上野介正純藤堂和泉守高虎を以奉行		東武實録　二巻
					此社殿之地形、善悪御見立、高虎公江大樹公被仰付		藤家忠勤録　七
					元和二丙辰十月御宮御地形御縄張、御奉行藤堂和泉守、本多上野介		御宮御地形御縄張御普請幷御造替御修復之節惣御奉行御手傳諸御役人覚
					同十月、公、日光山に趣き廟地を指畫し給ふ		元和二年十月　綱文
					同年高虎仰をうけたまはり日光山にいたり大権現霊廟の地をえらひ大僧正天海と相議し縄をはりて其趣を言上しこれを築		寛永系譜
					日光御宮立之御縄張に元和二辰、高山様御越被成候		西島留書
					台徳院様上意にて、日光御宮所の御縄はりに高虎公南光僧正		延寶西嶋留書
鳥取城　城下町	池田光政	元和3年（1617）	芳賀内蔵允		日置豊前の計にて、芳賀内蔵允鈴木田左馬惣奉行を勤むと云。侍町其外市店小路の割を御本丸の上より見下せバ、何方も障りなく見通す様の縄張りなり		「因府録」巻之第参
			鈴木田左馬
			日置豊前守忠俊	家老
					御山の上より見下す御家中屋敷其外小路何れも見通す様の縄張のよし、備前御時代日置豊前一人の計らひにて定められし縄張の由
					就中大手の通り棒鼻までの間は、蟻の這ふさへ見ゆるが如くに縄張りたり。是は備前候の御家老日置豊前守の成せる処にして		「鳥府志」上天
明石城下町	小笠原忠政	元和4年（1618）	宮本武蔵	助役	明石町造ハ、小笠原右近太夫忠政公御代、元和年中開発也、宮本武蔵ト云士町別（割）有之ト云、		明石記・金波斜陽、播磨鑑
赤穂城下町	池田政綱	元和7年（1621）	垂水勝重		元和七年辛（中略）、垂水半左衛門奉行して此時始而町割を構		赤穂由来記
岡藩三佐港	中川久盛	元和９年（1623）	中川式部	家老	元和九年八月今津留、萩原より移る、町割奉行家老中川式部、中川玄番九月より町割		三佐年表抄記
岡藩三佐港	中川久盛	元和９年（1623）	中川玄蕃	家老	元和九年八月今津留、萩原より移る、町割奉行家老中川式部、中川玄番九月より町割		三佐年表抄記
洲本城下町	蜂須賀忠英	寛永８年（1631）	長谷川越前守	家臣	正月　長谷川杢兵衛　御城中御作事ニ付惣奉行被仰付		阿淡年表秘録　寛永七年
					十二月十五日　長谷川越前守　淡州須本へ罷越御普請絵図申付候様被仰付	＊	阿淡年表秘録　寛永十二年
					五月廿日　長谷川越前守　須本絵図御用ニ付絵師召連須本江罷越	＊	阿淡年表秘録　寛永十三年

伊藤俊治「築城技術者の実態と系譜」

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