ご回答いただいた方々,誠にありがとうございます.
皆様の貴重なご意見を分析・評価した結果を,ぜひ今後のセミナーの運営に生かしていこうと実行委員会で話し合いました.次回(2020 年)のセミナーでは,下記のとおり具体的に反映いたします. このセミナーが有益であった,楽しかったとおっしゃっていただけるよう,実行委員一同,引き続き企画や運営に尽力して参ります.
開催期間は現行の 2 日間をほぼ 90% の方々にご支持いただいているので,引き続き 2 日間での開催をして参りたく存じます.また,複数回答の結果ながら,1 日半というご希望も 20% あり,どちらかというと短めへのご希望が多いということも考慮いたします.次回企画する駿府城天守台の見学会も,2 日間の枠の中に収めるようにいたしました.
2018 年のシンポジウム「馬出を考える」,2019 年の「真剣討論・城郭研究」については,いずれもテーマに興味がないという方はいらっしゃらず,多数の方に最後まで残っていただきました.途中でお帰りになった方も,帰路が遠い,または用事があったという やむを得ない事情の方が多かったようです.
2019 年の「真剣討論・城郭研究」は,長年シンポジウムという形式が続いてきて,ややマンネリ感も出ているのでは,ということで設けられた新企画でした.司会の 高田 徹 様の周到なご準備と当日の上手な進行によって,アンケートでは 75% もの方々に「良かった」という評価をしていただきました.
これらのアンケート結果を基に,実行委員会内で厳しく真摯な議論を行いました.その結実が次回の企画です.
次回は 5 名のテーマ報告者それぞれに 20 分ずつの質疑時間を設けることとし,さらに最後には(屋上屋を重ねるようですが)討論会を実施することにいたしました.ご意見に基づいて統一テーマ「徳川の城」を設けたので,まとめる意味での討論会です.
従前のテーマがあるシンポジウム形式と 2019 年の真剣討論形式とを融合させたプランになっております.ぜひ皆様に実際に会場に足をお運びいただき,ご評価いただければ幸いです.
発表についてのご意見は多々ありました.発表者が参加者に内容をどうしたらうまく伝えられるかという点について課題があると分かったので,今後の発表者にはきちんとお願いをして参ります.
セミナーへの期待では,「すぐれた研究成果を学び自分の参考にする」というご回答が 82% と最も多かったことからも,発表については引き続き実行委員会が選りすぐったものを紹介して参りたく存じます.また,「城郭に関する書籍や情報をまとめて入手する」(55%),「同好の士と広く知り合い親交を深める」(40%)が続くので,書籍交換会やポスター展示の継続,懇親会の充実などで,引き続きご期待に応えていきたく存じます.
今後のテーマについてのご希望には,城郭そのものに対するもの,研究方法に対するもの,運営へのご希望など様々なものを頂戴しました.ありがとうございます.ご意見の中に,次のようなものがありました.
次回の静岡市で開催するセミナーで,駿府城の天守台発掘の現場見学を交え,「徳川の城」をテーマとした 5 件の報告をしていただくことは,これらのご要望に沿った形になったかと思っております.いずれにしても,引き続き皆様のご意見を参考にして,テーマを選定していきたいと思っております.
開催地の選定,撮影のシャッター音,発表内容の電子データの公開,発表時間など,多くのご意見を頂戴しました.これらは検討事項として取り扱わせていただきました.すぐに改善できる点については,そうしたつもりです.不足の点については継続して努力して参りたく存じます.また,懇親会の料理は,味・量ともにほとんどの方にご満足いただけているようなので,そのレベルを維持していきたく存じます.
以上,皆様にご記載いただいたアンケート結果を分析・評価し,運営方針に反映いたしました.引き続き当セミナーが有意義なものとなるよう,実行委員一同,企画・運営に尽力して参りたいと存じます.引き続きご協力のほどよろしくお願い申し上げます.
2020年4月 第36回 全国城郭研究者セミナー実行委員会
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