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 2011 年度に使ったページ

  2010 年度 2012 年度

情報セキュリティ A/B   YeStudy(木1)

 駒澤大学 経営学部(市略 2 選必/営 234 選) 2011 年度
講師: 西村和夫

この授業では,大学の eラーニングシステム YeStudy を使って小テスト時の出席を取ったり,講師からの連絡をしたりします. 携帯などに Gmail 画面右上のギアからメールの転送設定 もしておくことを強く奨めます.

授業中は,ほかの人の迷惑にならない限り,何をしても構わない というのが私の受講者に対するポリシーです.

質問の メール を受け付けます.ただし,試験直前に多数のメールがきた場合,応答できない可能性があります. オフィスアワー以外の時間に会って質問したい学生諸君も,まず メール などで予約してください.(講師の 時間割

講義内容 A / 講義内容 B

授業では,文字の大きさを 150〜200% に拡大して提示しています.

授業で用いる資料

各リンク先を眺めて予習することを勧めます.欠席した場合にも,リンク先を読めば補えるでしょう.ただし,文章量が多いので,試験直前に全部を読むのは無理でしょう.授業中に,どこが重要か,どこに誤りがあるかを話します.

参照先の方々に: 利用させていただきありがとうございます.皆で似たような教材を作らず互いに利用しようというのが,教材についての私のポリシーです.私は,Wikipedia に書くことなどで貢献しているつもりです.私が作った教材で役にたつものがあれば,ご自由にリンクなさってください.

別ページが開く.オンライン百科事典 Wikipedia の参照が多い.

Category: コンピュータセキュリティネットワークセキュリティ

情報セキュリティ A

今年度前期は,削減された授業 2 コマ分を補うために,この色の枠の部分 を自習にします.授業は行いませんが,試験範囲には入るので,きちんと学習してください.

0. ガイダンス

0.0 戦略デザインコースの履修順序.pdf +

0.1 自己紹介 +; この Web ページへのたどり着き方

0.2 過去の授業評価サンプル問題持込み

0.3 情報セキュリティスペシャリスト試験, 過去問題

情報処理技術者試験 CBT

0.4 シラバスの説明(成績評価の方法)参考図書の紹介

0.5 成績発表の方法 抜き打ちテスト

0.6 情報セキュリティリテラシー

0.6.1 暗号技術の重要性 投票電子署名法

0.6.2 簡単!やさしいセキュリティ教室(問題 4〜6)デコメール

14.2 SSL/TLS  例: 三井住友銀行 にログイン

0.6.3 事例と対策

0.7 事前知識アンケートYeStudy

0.8 参考となる授業

 興味のある人だけが読めばよい.
+ インターネットにおけるセキュリティ管理
+ 情報セキュリティ 2011, 2010, 2009, 2008(村川先生/和歌山大学)

1. 情報

1.1 情報とは何か

認識の変化: 経営の対象=人・物・金・情報

事例: APOLLO 13 の救出

言葉: 情報情報産業の例 +情報量C. シャノン

外国語 中: 信息 xin-xi

英: (1) information > inform / (2) intelligence 企業情報学部

1.2 通信の歴史

ディジタルアナログ → ディジタル

1.3 情報の資産価値資産価値の評価(例)

事例: 評価サービス

2. 情報セキュリティ

2.0 セキュリティ

語源: secure (securely) → security保安,保全

2.1 情報セキュリティの定義と用語

定義: 情報セキュリティ

参考: コンピュータセキュリティ

用語 リスク, 脆弱性, 脅威 + ++, インシデント, 対策 +
住宅の例:火災,可燃物質,タバコ,昨晩の火事,難燃物質/禁煙
情報の例:漏洩,運搬,置き忘れ,先日の漏洩未遂,禁帯出/暗号化

脅威: 災害,障害; 不正使用,DDoS攻撃サイバーテロ

資料: メールヘッダ (header) の読み方, [2. ノート]

2.2 機密性と可用性のトレードオフ

迷惑メール拒否・携帯編
安全なパスワードの作り方 +, バックドア

2.3 インシデント管理 (9.3 ITIL 参照)

2.4 リスク管理リスク分析リスクアセスメント, + ++

対応方針: 回避,転嫁(移転)軽減(低減)受容(保有), +

2.5 情報管理の手法: 物理的統制,技術的統制,法的統制,人的統制

2.6 歴史 孫子 +, 国際規格化, 脆弱性の公開 +

FeliCa は安全か ― 脆弱性を見つけたらどうすべきか? (FeliCa とは)

3. 危機管理における情報セキュリティ

3.0 速報(可用性と完全性)の重要性

災害: 北海道南西沖地震, 阪神・淡路大震災, 東北地方太平洋沖地震

テロ: アメリカ同時多発テロ事件 (2001年 9.11)

対応: 米 国土安全保障省, 内閣安全保障室内調

3.1 危機管理 予防把握評価検討発動再評価

9.11 での危機管理通信途絶 +, ヘリコプターの利用 +
危機発生時に,組織的な行動を取るための要点:
 (1)有効な指揮統制 (2)異なった組織間の連動体制 + (3)明確な行動指針

+ 防災用シャベル 10 本は,警備室脇の駐車場の奥にある“防災”と書かれた倉庫にあります.

実践的な,非常用 枕もと+持出し+常備品

6.3 事業継続計画 (BCP) +

4. 組織の取組み

4.1 国の取組み

内閣官房情報セキュリティセンター (NISC),
サイバークリーンセンター(CCC, 総務省+経産省)
国民のための情報セキュリティサイト(総務省),
@police(警視庁)プライバシーマークJIPDEC),
ISMS適合性評価制度日本情報経済社会推進協会 JIPDEC),
各種届出と対策情報処理推進機構 IPA)

4.2 民間の取組み: CSIRTJPCERT/CC

4.3 企業の取組み

企業の情報セキュリティのあり方に関する提言経団連

4.4 国際規格 +ISO/IEC 27000 シリーズ, PDCAサイクル

+ 情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS)
国際規格の戦略的な利用.pdf, EUの国際規格化戦略 +

5. プライバシー

5.0 盗聴: Street View

5.1 情報漏洩の現状: 情報流出, 一覧,

2010 インシデント調査報告書 (2009, 2008, 2007)

5.2 法制化の起源: OECD プライバシー8原則原文, 個人情報

5.3 個人情報保護法 Safe Harbor 原則EU指令 [5. ノート]
個人情報保護法の詳細については,情報セキュリティ B で講義する.

本人の同意:(オプトアウト +Opt-out Opt-in Double opt-in

5.4 個人情報保護マネジメントシステム (PMS) JIS Q 15001, +

6. 情報セキュリティポリシー (policy) Q7〜Q9

6.1 最高情報セキュリティ責任者 (CISO), CIO, CSO

6.2 情報セキュリティポリシー(基本方針,対策基準),実施手順

ガイドライン(具体例)+, PDCAサイクル
セキュリティポリシーの作成価格 (製作費=数百万円 < 数億円の損失)

6.3 事業継続計画 (BCP) からの要請

BS 25999 (BCM), ISO/PAS 22399, +, ++

6.4 企業の社会的責任 (CSR) からの要請

ここは難しいので,注意して聴いてください.

7. 情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS) + ++

(1) ISO/IEC 27001 "ISMS. - Requirements"

(2) ISO/IEC 27002 "Code of practice for information security management"

日本工業規格 (翻訳)

(1') JIS Q 27001“ISMS. ― 要求事項”(旧: ISMS認証基準) 規格票

(2') JIS Q 27002“情報セキュリティマネジメントの実践のための規範”(旧: JIS X 5080) 規格票

dot 日本工業規格/管理システム の一覧

(3') JIS Q 13335-1“情報通信技術セキュリティのマネジメント ― 第1部:情報通信技術のセキュリティマネジメントのための概念及びモデル”

dot セキュリティ技術 の一覧

(4') JIS X 5070-*“セキュリティ技術 ― 情報技術セキュリティの評価基準”

8. 情報セキュリティ監査 +

8.0 コンピュータ犯罪の特徴: 多い,速い,遠い,気付かない +

犯罪 = 犯意ある者 × 狙いやすい標的 × 監視者の不在

8.1 背景: 監査 +コンプライアンス (comply) +
SOX法, 日本版SOX法

内部統制, コーポレート・ガバナンス (govern)
情報セキュリティガバナンス

8.2 情報セキュリティにおけるコンプライアンス

不作為の責任 → 説明責任 (accountability) [8. ノート]

8.3 情報セキュリティ監査制度, 監査人

日本セキュリティ監査人協会 (JASA)
監査証拠,時系列の証拠 = 監査証跡

8.4 コンピュータ・フォレンシクス.pdf + (forensics +) I.E.

文書→バックアップ,記録→アーカイブ
文書管理システム, 記録管理システム, 電子メール, 踏み台

資料: [8. ノート]担保

9. 情報セキュリティガバナンス

9.1 実際の組織の取組み

例: サイト利用規約, プライバシー・ポリシー +,
ISO 27001 認証取得大学 +, プライバシーマーク認定事業者;
日本版SOX法への対応, コンプライアンス事業

9.2 情報セキュリティガバナンス情報セキュリティ報告書 -, R

9.3 ITILISO/IEC 20000

10. 情報セキュリティ文化

10.1 従業者教育必要性PPT 現状 分析と提言 (メル訓)

10.2 情報倫理 これって違法? (ACCS) +

dot 後記

情報セキュリティ B

B0. ガイダンス

B0.0 戦略デザインコースの履修順序.pdf +

B0.1 自己紹介; この Web ページへのたどり着き方

B0.2 過去の授業評価サンプル問題持込み

B0.3 情報セキュリティスペシャリスト試験, 過去問題

B0.4 シラバスの説明(成績評価の方法)参考図書の紹介

B0.5 成績発表の方法抜き打ちテスト

B0.6 暗号技術の重要性 投票電子署名法

B0.7 情報セキュリティ基盤 [0.7 ノート](東大 佐藤周行先生

B0.8 知識アンケートYeStudyによる)

11. 法律による保護

11.0 条文の読み方: 及び・並びに / 又は・若しくは, +
法律におけるIT用語(後半)前半

11.1 情報セキュリティに関する国内法規(総覧), +

ネットワーク社会の情報倫理(第6章 前編 後編

11.2 刑法 全文

第234条の二(電子計算機損壊等業務妨害), 第246条の二(電子計算機使用詐欺), 第161条の二(電磁的記録不正作出及び供用), 第163条の二〜五(支払用カード電磁的記録不正作出等,不正電磁的記録カード所持,支払用カード電磁的記録不正作出準備,未遂罪), 第258条(公用文書等毀棄),第259条(私用文書等毀棄)
サイバー刑法 ++法務省

11.3 不正アクセス禁止法

11.4 個人情報保護法

11.5 著作権法 全文, 学校での複製, 保護期間), オープンソース, 問題

11.6 その他 関連する主な法律(電波法など+事例)

12. アクセス制御access, 物理的,コンピュータ,ネットワーク)

12.1 物理的: 警備員,ID カード, 虹彩認識 +

12.2 アクセス制御行列アクセス制御リスト, +, パーミッション -

どの能動体 (subject) からどの受動体 (object) への
どのアクセス(読み/書き/実行)が許可されているか.+

13. 暗号 - 概要

13.0 情報機関 (intelligence): HUMINT, SIGINT (エシュロン)

13.1 暗号の価値: 解読事実の秘匿

13.2 暗号とは: 暗号理論, 暗号系と用語 クリプトン

13.4.4 暗号技術を使ってできること

13.3 共通鍵暗号

13.3.0 共通鍵暗号
13.3.1 換え字式暗号
 (1) 単換え字式暗号: “踊る人形の解読; Q7〜Q10
 (2) 多表式暗号 = 複数の単換え字式暗号を周期的に用いる.
    機械式暗号パープル暗号
13.3.2 転置式暗号 アナグラム
13.3.3 暗号解読
 (1) 単換え字式暗号の解読(文字頻度)
 (2) 多表式暗号の解読(周期)
 (3) 転置式暗号の解読(連接確率)日本における漢字
 (4) 解読不可能な暗号実例
 (5) 暗号解読技術の利用 ロゼッタ・ストーンの解読, +, -) 外国語
13.3.4 ブロック暗号(+)利用モード動画, ストリーム暗号
    [線形帰還シフトレジスタ(LFSR) +]
13.3.5 AES (Rijndael) … 現代的な共通鍵暗号 [13章前半のノート] +

13.4 公開鍵暗号

13.4.0 公開鍵暗号
13.4.1 剰余演算 +べき乗剰余フェルマーの小定理
13.4.2 RSA方式 べき乗算の高速化+
13.4.3 認証署名花押歴代首相の花押),
    電子署名印鑑証明と電子署名+ 署名つきの暗号文
13.4.4 暗号技術を使ってできること, 電子マネー
[13.4 のノート] +

    + 授業はここまで

13.5 ハッシュ関数一方向性関数

13.6 量子暗号

    + 知識アンケート

14. 暗号プロトコル

14.1 チャレンジ応答プロトコル

14.2 SSL/TLS

15. 情報セキュリティ基盤

15.1 公開鍵基盤 (PKI), 認証局, +

15.2 情報セキュリティ・サービス


α. 情報セキュリティ評価基準 (Common Criteria)

ISO/IEC 15408 (JIS X 5070) 規格群“セキュリティ技術 ― 情報技術セキュリティの評価基準”

α.1 認証製品リスト, +

β. 符号

β.1 符号: データコード, モールス符号Gコード

β.2 文字符号ASCIIISO 646JIS X 0201

JIS漢字符号日本における漢字), 国際符号化文字集合 (UCS)

β.3 誤り耐性: 検査数字 (チェックディジット=CD, ISBN),

ハミング距離誤り検出訂正

γ. その他

γ.1 2進法: 位取り記数法2進法ビット

γ.2 標本化定理ビット速度データ圧縮


成績発表

(学内向け)暗号化した成績の発表
掲載: 2012年2月4日

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